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シャッター降下中に「ガタン!」と大きな音がする。

依頼内容
シャッターが下がっていく途中に「ガタン」と大きな音がして、シャッターも少し揺れると言う内容です

調査
下がってくる途中の下から1メートルほどの間に4~6回ほど大きな音がします
シャッターの自動停止位置も狂っています、上限は上がり切らない、下限は降り過ぎてたわんでいる様です
音が鳴っている位置は巻取りボックス内の様ですので、点検口を開けてモーター部を確認します
ここでシャッターを下げて行き確認すると、モーターより音がしています
モーターの歯車「スプロケット」に掛けて有る駆動チェーンが歯飛びを起こしているようです
駆動チェーンはかなり緩んでいる状態です

修理
駆動チェーンの取替を行いました
取り外す前の写真を撮るのを忘れました、すみません。

DSC_7794モーター型式 モーターの機種はハア―モニー製のSH200/100Vです

DSC_7793新旧駆動チェーン 交換済みですが、交換前のチェーンです
錆ています、伸びは約5mm程度でした
DSC_7797新旧駆動チェーン 新旧部品 サイズは#40です
新しい物は現場にて長さを合わせて使用します

取替て作動テストを行い音も解消されました
DSC_7795取替後  DSC_7796取替後 下がモーターです
モーター側のギヤで歯飛びが起こります

リミット位置はモーター内でセットしますので、歯飛びが起こった事によりリミット位置も狂ってしまいました

今回は歯飛びで済みましたが、もっと酷くなるとチェーンが外れてしまいシャッターが落ちてしまいます。
変な音がする様になったら早めに点検する事をお勧めします
シャッターが落ちたら大事故につながります

電動シャッター動作中ギーギー異音がする

依頼内容はシャッターを動作中にギーギーと擦れる様な音がすると言う事です

動作確認すると巻取りボックス側から見て左側から音がしています
左側の点検口を外して調査した所、スラットがずれてブラケットに擦れていました
この時に異音がしていたと思われます

DSC_7798スラット擦れ1 DSC_7800スラット擦れ2 スラットが擦れてブラケットに傷がついています

DSC_7802ブラケット擦れ跡 ブラケットが削れた後です

ブラケットはシャッターのシャフト、スラット、モーター等を取り付けて有る部品なので削れ落ちると大変な事になります
今回は傷と言うより擦れてきれいになっただけなのでブラケットは問題ありませんでした

次にスラットの調整を行いました

DSC_7801.jpg 末端をそろえて完了です

スラットの端にずれ止めの加工がして有りますが、今回ずれた時に曲がってしまった所を直しましたが、少し切れ目が入って弱くなっていました
こうなると、またずれて行きますので定期的な調整点検が必要となります、6か月から12か月程度の周期です
その他の処理はスラットの取替が必要になります

今回の原因はシャッターを降ろして行く時に下に物が有り、挟んで斜めになった事でズレた様です
物を取り除いた後に問題なく、シャッターが動いてしまうと、そのまま使い続けてしまいますが
一度点検をした方が良いと思います

シャッター中柱が風で外れてしまう

今日は強い風が吹くとシャッターの中間支柱(取外し式中柱)が外れてしまうと言う依頼です

現状を確認すると地面埋設してある受皿へ入れ込む落とし棒がガタガタになって抜けてしまいます

落とし棒が簡単に動いてしまう為に風でガタガタしている内に抜けてしまうみたいです

DSC_7791シャッター中柱① 抜けてしまった落とし棒

よく見てみると地面に当たる部分が長年使っていた為に削れてしまいストップが利かない状態でした

DSC_7792シャッター中柱② 一番下の部分が15ミリ程削れています

上部シャッターボックス側に通常20ミリ程差し込みますので、今回の場合3~4ミリだけ
入っていただけとなります
もう少しで柱事態が倒れてくる所でした

写真右の新品に交換して作業は完了です

電動シャッターを降ろしても、勝手に上がってしまう。

症状
ガレージに車を入れシャッターを閉めた所、下がり切ったら又上に上がってしまい
上限にて停止している状態です。
途中で停止させても、その位置から上がっていってしまいました
降り切った状態ですぐにシャッターのブレーカーを切ると下がった状態を維持しています

調査
上記の事から、制御系の不具合の様です
可能性の有る所は、押しボタンの回路に絞れます
押しボタンスイッチ~制御盤内のリレーまでの間です
上昇スイッチ側が常時ONになっている事が考えられます
制御盤の上昇用電線を一旦切り離します、これで直れば電線から押しボタンスイッチまで
直らなければ基板からリレーまでの不具合になります
今回は治ったので押しボタンスイッチ側と判断しました

押しボタンスイッチ側の確認
スイッチを分解してみます、その状態で上昇用の電線を切り離します(電源は切って有ります)
絶縁処理をして電源を入れます、これで直ればスイッチ側、直らなければ電線です
今回は直ったのでスイッチの不良と判断しました
テスターで停止、上昇間の導通を調べた所、ボタンを押しても離しても導通有でした

部品の確認
DSC_7791不具合押しボタンスイッチ 不具合が出ているスイッチです

DSC_7792不具合状態 スイッチが入ったままです(斜めの状態)

DSC_7793正常時 戻った状態です

指で触っていたら戻りました、この状態で調べると導通は無くなりました
この状態で全て元通りに結線して確認しました、シャッターは上がらずに正常に戻りました

部品交換
DSC_7795押しボタンスイッチ取替 ホームセンターで市販のスイッチを買ってきて交換しました

このスイッチは廃盤となりシャッターメーカーから取り寄せる事は不可能です
ですので矢印と文字は手書きです

これで完了となります

不具合部品を確認すると、ボタンを斜め方向から押した時だけ入り込んで戻らない状態になりました
接点不良というよりは、プラスチック同士の摺動部不良でした

今回は上がってしまうでしたが、下ボタンなら下がってしまう、停ボタンならシャッターが動かない状態になります

ハア―モニー製 SH05R1Rモーター リミット調整法

今回はリミット調整の方法を案内させて頂きます

モーターはハア―モニー様製のSH05R1Rです
DSC_7808モーター モーター本体です
 
DSC_7807モーター型式 型式が書いて有るプレートです、モーターの上に有ります

ボックス側から見て右にモーターが付いているので、①が上限レバー、②が下限レバーです

DSC_7804リミットスイッチ 下からの見上げた状態です

まずレバーをフリー「シャッターがリミットで止まらない状態」にします
調整したい方を手前に引きます「5ミリ程」下に押し下げながら引くと簡単に出来ます
水平方向には硬くて引けないかもです

上限を調整する場合、①のレバーを引きシャッターカーテンを止めたい位置までボタン操作します
DSC_7806上限セット ドライバーの先にある黒色のレバーです
この時シャッターは自動停止しませんので停止ボタンを押して止めます
この状態で①レバーを押し込みます「1センチ程動きます」

下限調整の場合は②レバーで行います
DSC_7805下限セット

セットが出来ましたら、シャッターを動作させて任意の位置で止まるかを確認します
上手くセットできていない場合、オーバーランしますので要注意です
再度設定をやり直してください

上限はオーバーランするとボックス内に巻き込んでしまうので注意して下さい
修理するのが大変です

SH05型モーター ブレーキ不良「勝手に下がってくる」

DSC_7781モーター型番 SH05型モーターです

不具合内容
シャッターを下まで下げるとカーテンがたわんでいる
途中でシャッターを止めても下がってきてしまう
上まで上げると止まっていると言う症状です

作動確認
シャッターを動かすといつもと違う作動音でした
モーター回転音は普通ですが、ブレーキの動作音が鈍く感じられました
点検口を取り外してブレーキの部分を近くで観察すると、ブレーキは動作していますが不自然な動き「動作量が少ない様な」をします

調査
手動操作用ブレーキレバーを操作すると動作量は普通ですが電動ですと動きが重い感じです

応急修理
ブレーキの摺動部を掃除してみると少し良くなったようです

DSC_7782モーター手動部 モーターの上の黒色カバーから出ているワイヤーがブレーキ操作部です

動作確認
下げた時もきれいに止まる様になりました、途中停止もしっかり止まります
ただ動作音はいまいちです、ブレーキが動ききっていない感じです
このまま様子見で使用してもらう事になりました
使用回数が2万回以上使われ、耐応回数「1万回」を超えていましたので、念の為にブレーキ付きモーターの取替をご案内させて頂きました


シャッターが下がらない 「障害物感知 光電管センサー 取替」

修理依頼事項

電動シャッターで上がるが下がらない、下げる時は手動降下装置で下げている。

不具合確認、調査

どの位置からでも下がる方向は動きません
上がる方向は全く問題なく動作します
途中停止ボタンも問題ありません

下降側の回路電圧の測定
押しボタン回路、リミット回路「リミットスイッチまで」電圧OKです
制御盤の下限リミット端子に入力有りません
リミットスイッチ~制御盤までの配線チェック
すると何やら途中に繋ぎ込みが有りました
その電線を確認すると光電管センサーが設置されていました
「シャッター降下中のみシャッターの下(光電管の光軸)を遮ると下限リミット回路がオープンとなりシャッターが停止します」

光電管センサーの調査
電源は来ている為、光軸の狂いと判断して位置調整してみましたが全く合いません
交換前左 交換前右
灯受光部と反射板です「反射型光電管」

反射板を取り外して近づけて確認すると問題なく動作します
シャッターの幅がおよそ6M程ですので光が上手く届かないのかもしれません
この事からセンサーの端子で応急短絡させ交換するまで動作する様にしました
「シャッター下降時は十分気を付けて操作する事が大事です」

部品交換
新しい物は反射型をやめて透過型にする事にしました
取外し左 取外し右 取外し部品 取外し部品型番
取り外した状態です
受光器取替完了 受光器 投光器取付 投光器
新品取付
受光器側は今までの電線管が有るのでそれを使って配線しました
投光器側は今まで反射板で電源が要らなかったので新しく電線管の新設をしました

結線が終わり作動確認です
受光部表示灯(無感知) 受光器のランプ 投光器表示灯 投光器のランプ
受光器のランプ 緑が電源、赤が非検知時
投光器のランプ 緑の電源のみ
受光部表示灯(感知)
受光器のランプ 手で遮った状態「検知時」赤ランプが消灯

センサー自体の動作はOKなので、実際シャッターを動作させてみます
降りる方向も問題なく動作します
光電管の光軸を遮ると下降中は停止、上昇中は止まらず上がり続けます
これで全て正常に戻りました

結果
目視では問題ありませんでした、推測ですが投光側の窓の汚れキズなどで照射能力が低下した
又は反射板の汚れキズで乱反射を起こしてしまう等が考えられます

同じ様な故障
雨粒等で乱反射する
雪が積もり光軸が遮られてしまう
この様な故障も経験した事が有ります

光電管センサーが付いていて下がらなくなったら、まずセンサーをきれいに拭いてみると治る場合が有ります 

手動シャッターを降ろす時、1メートル位は降りるがそれ以上降りない

修理依頼
シャッターを下げたいが途中までしか下がらない
引っかかって降りないと言う内容です

現状確認
上部より約1メートルぐらいまではスムーズに下がります
その辺りでガチャンと引っかかる音がしてそれ以上下がりません

不具合部調査
シャッターの鍵の辺りがボックス内に引っかかる様です
ボックスカバーを取り外して確認した所、鍵がかかった状態になっていました
「シャッターの鍵の構造は、シリンダーよりバーが左右に伸びており施錠時はバーが伸びています
解錠時はバーが縮んでいます」
「鍵がかかるのは、シャッターが下がり切った位置近辺のみですので、それ以外の位置ですとシャッターは動作できます」
この事から推測では有りますが
シャッターが下がっている位置でキーを回し解錠、キーを刺したまま少し上げて再び施錠位置に回してキーを抜き取り、その状態でシャッターを上部まで上げたと思われます

施錠バーが伸びたままの動き
シャッターカーテンの左右ガイドレールの底に施錠バーが擦りながら動作します
ボックス下より約5センチ上までレールは有りますが、それより上はボックス内部になります
伸びきったバーがシャッターを降ろそうとするとレールの上端部に当ってそれ以上降りなくなってしまいます

修理方法
ボックス下より約5~10センチ上に鍵が有りますので、隙間から何とか手を入れて鍵を回して解錠します
これで無事シャッターは動作する様になりました

シャッターモーターブレーキ装置

今回はモーターのブレーキについて説明したいと思います

シャッターがどこの場所でも止まっているのはブレーキが付いている為ですシャッターカーテンの重さは何百キロ~何トンと言う重さが有ります
それをモーターに付いているブレーキのみで止めています
割と小さな物で構造も簡単な物です

ブレーキの種類は現行モデルで3種類でしょうか?
「私の知らない物も有るかもです」
①ドラム式(自転車の後ろタイヤの中心についている物に似ています)
②ディスク式
③防爆使用のモーターに付いている特殊なブレーキ(電気を使いません)

今回はドラム式を説明したいと思います

現在はほとんどがディスク式になっている為、古い物です
古いからこそ修理するために紹介したいと思います

ドラムブレーキモーター 東洋シャッター製 F36型モーターです
写真左のメッキ部分がブレーキ装置です

ブレーキ装置 ブレーキ装置部です
左側にブレーキソレノイド、右側にブレーキバンドが付いていますブレーキ装置とモーター部(水色)の間に固定用ネジが3本取り付けて有り緩めると360度回転します、緩めた状態でブレーキソレノイド下の手動バーを引くと後方に引き抜く事が出来ます
「シャッターカーテンが下がり切った状態(モーターに荷がかかっていない)で取り外します」
シャッターカーテンが上がっている時に取り外すとカーテンが落下します(大変危険です)

ブレーキドラム ブレーキ装置を外しました
モーター部左側にブレーキ用ドラムが付いています

ブレーキバンド ブレーキ装置内にブレーキバンドが有ります
これがドラムに締め付いてモーター回転を止めます

電気が流れていない時はスプリングの力で締まっています通電するとブレーキソレノイドが動作しブレーキバンドを広げドラムとの間に隙間を作り
解放状態になります

ブレーキソレノイド 電線が出ているのがブレーキソレノイドです
この状態が無電圧です

ブレーキソレノイド解放 こちらが通電状態です
ブレーキソレノイドの上部T形部分が下がりその上のブレーキレバーが下がり左側のブレーキバンドが開きます

これで動作説明は終わりですが、次によくある故障例を説明させて頂きます

まずブレーキソレノイドの動作不良
T形の部分の動きが悪くなりブレーキの利きがワンテンポ遅れたり数秒後にブレーキが効いたりします
この場合はこの部分を洗浄して潤滑剤を塗布します、これだけでほとんどが直ります
「寒い冬時期に多い故障です」

続いてこの状態で使い続けるとソレノイドコイルが焼けて破損しますこの場合はソレノイドを交換しないと治りません

そしてもう一つはブレーキバンドが途中で折損してブレーキが締まらない状態ですこの場合ブレーキ装置丸ごとの取替が必要になります

このタイプはかなり古い為、現在部品支給が有るかは各メーカーに問い合わせてみなければ分らない状態です

どんな故障でも、いつもと何か違うなと思ったら一度近くの専門業者さんに見てもらう事をお勧めします

中間レール柱の落とし受け取替

手動シャッターの取外し式中間レールの受皿取替です

受皿交換前 正規の受皿は無く、落とし棒の穴だけです

コンクリートに穴だけあけて有る為、長年の取り扱いでコンクリートが欠けて穴が大きくなっていました
この為に中間レールが風などで外れやすくなっていました

正規品の受皿を取り付けます

斫りモルタル コンクリートを斫ってセメントを入れます

受皿設置 左右前後、水平をしっかり合わせてセメントの中に埋設します
特に重要なのがシャッターの幅方向の位置です、ズレてしまうと片方が狭くてもう片方が広くなってしまいます
狭い方はシャッターの動作が悪くなってしまいます
広い方は風などでシャッターカーテンが外れやすくなってしまいます 
また水平位置は中間レールの落とし棒が真っすぐに入る為、重要です

受皿交換完了 セメントを仕上げて固まるのを待ちます

固まったら中間柱を取り付けてみて、シャッターの作動テスト及び鍵のかかり具合を確認します

今回使ったセメントは30分の速乾タイプなので完了後1時間ぐらいでテストが出来ました

三和シャッター 「ブロードシャッター」下降時に勝手に止まる

依頼事項
シャッターを下げようとボタンを押すが上から15センチほど降りた所で
何も無いのに勝手に止まって、上昇する、その後は再度下降ボタンで下げるが
同じ事の繰り返しになる、との事です。

現状調査
100パーセントこの症状を繰り返しました
止まって上がろうとする時に停止ボタンでシャッターを止め再降下させると
下まで正常に降りて行きます

上下限の設定センサーもしくは、制御基板の不良、又はシャッターカーテンが
止まる位置で負荷がかかっていると言う事が推測できます

シャッターカーテンのずれ又は引っかかり、変形等は有りませんでした

まずは部品代の安いセンサー「ポテンションメーター」を交換しようと思います
ダメならば基板交換になります

交換作業
モーターは三和シャッター様のSB20です
制御盤カバー  下から見た制御盤カバーです

制御盤カバー 取外し プラスビス1本で止まっています

ポテンションメーター取替前 取り換える前の部品です、ビス2本で取り付けて有ります

ポテンションメーター取外し 取り外した状態です

新旧ポテンションメーター 取り外した部品と新品の部品です
見た目は全く不良部は分かりません

ポテンションメーター取替完了 新しい物を取付て交換完了です

電源を入れて上下限の設定をします
その後上限から下降限まで降ろし学習運転をします
調整中は電子音が鳴っています、鳴りやめば設定完了です

動作確認を行って、途中勝手に止まる事もなくなり作業完了です



シートシャッター門番 取付

今日は小松産業様の商品でシートシャッター門番の取付を行いました

「撮影の許可が出ませんでしたので、文章のみで説明させて頂きます」

スチールシャッターが外部付で付いている開口の内部側に取付です

まず開口にシートシャッターを取り付ける物が無い為に鉄骨を組付けます

左右に口100×100×2.3を縦方向へ取り付けます
その後ボックスが付く場所の下側へ同じサイズの鉄骨を先に立てた鉄骨の内々に取り付けます
「この作業は建屋内の鉄骨等から溶接で取り付けます」
鉄骨が出来上がったら溶接個所のタッチアップです、シートシャッターを取り付けてしまうと
タッチアップがやりにくくなってしまいます

続いてシートシャッターの左右サイドフレーム(レールです)を立てます、今回はR309 W4000H4000なので
サイドフレーム内法が4006mmと左右高さレベルを合わせて、鉄骨へビス止めをします
「梱包品のサイドフレームは取付面側と外側が組付けられていますので分解します」
サイドフレームの上に本体取付金物を取り付けます

続いて巻取りボックスを本体取付金物の上に乗せ、左右ビス2本づつで取り付けます
今回はチェーンブロックで吊上げましたが、方法は色々有ります

これで本体の取付は終了です、続いて電気配線、器具付け、コントローラー(制御盤)の取付です
今回の仕様は光電管センサー、起動センサー内外、押しボタンスイッチ内外ですので
各々の器具を指定場所へ取付、配線をコントローラーまで回します
モーター線も一緒に回します、コントローラー内で結線を行います

電気配線が終わったら、分解したサイドフレームの取付、シートガイドの取付等を取り付けます

一次側電源を電気屋さんに入れてもらい、作動テストです

調整は上下限セット、光電管キャンセル位置セットを行います
これで基本の動作が出来る様になったので動作させてみます
その後起動センサーの調整、上昇、下降スピード調整、上限停止時間の調整などを行って完了です
{その他色々な調整が出来ますし、色々な器具を取り付ける事が可能です}

2人で作業してAM8時半頃現場到着、PM14時頃には作業終了しました。



リモコンで動作しない「SHB04S]

*お客様よりの依頼内容

壁に付いているスイッチでは動作問題ないが、リモコンで動かない

*症状調査

リモコン送信機が2個有りますが、両方ともに動作しません
念の為に電池を新しい物に変えましたが、変化無しです
アンテナの不良も考えれるので、受信部近くで操作しましたが変わらずです

*不具合部品

リモコンの受信部と判断しました

受信部はシャッターモーターの制御盤と一体となった基板で構成されているので
基板の取替を行いました

カバー 制御盤です

カバーを取り外すと基盤が見えてきます

取外し前 基板です

電線はコネクター接続なのですべて外します

コネクター取外し コネクター取り外しました

基板取外し 新旧部品 新しい基板です

取付て上下調整、学習運転、リモコン登録をします

取付完了 コンデンサーの押さえカバーが有りませんでした

以前に修理をしているようです

リモコンも使用できるようになり一安心です



シャッターの停止ボタンを押しても止まらない

*お客様よりの依頼内容

電動シャッターで途中停止しようと思っても止まらない
上がり切っても降りてきてしまう
下まで降り切ってからも下がり過ぎてしまう(カーテンが潰れて行く様な感じになる)
直ぐに止まる時も有る
タイムラグで止まる時も有る(2~3秒後)

*症状調査

考えられることは、マグネットスイッチの戻り不良とブレーキ不良です

調べるとブレーキの戻り(効く方)が悪いです、ですので効いたり効かなかったりするみたいです

モーターはかなり古いタイプが付いていました

鈴木シャッター手動操作(1)

ブレーキの動作にはソレノイドを利用しています

DSCF0552.jpg

*修理方法

動きが悪いだけならば直し方は簡単です

ブレーキソレノイドが動作する所に潤滑剤を塗布します

DSCF0556.jpg

これで2~3年は大丈夫です

動作確認もすぐに止まる様になりました

たまにソレノイドコイルが焼き付いている物が有りますがこちらは修理不能です

シャッターメーカーからは部品の支給も有りません

一度だけ他社製のソレノイドを購入して加工取替を行った事が有りますが
10年近くたっても現役で動いています
上手く取り付けれる物に限りますが



シャッターが上昇中、勝手に止まってしまう「ハア―モニー製 SHB-1309SR-R」

*お客様よりの依頼内容

電動シャッターで上昇中に色々な場所で勝手に止まってしまう。
「電子音もする ピーピー音」

*症状確認

シャッターを上昇させると上がり切るまでに4~5回勝手に停止してしまいました
また上限停止場所は止まらず通過して上がり過ぎてしまいます
上限から10~15センチ下げた所から上げると、正しい位置にて停止します

降下中は問題なく下まで降り切りました

*調査結果

シャッターカーテン位置決めセンサー「ポテンションメーター」不良かと思われます

*ポテンションメーターの取替を行いました

DSC_7752.jpgDSC_7751.jpg モーターはハア―モニー様製のSHB-1309SR-Rです

プラスチックのカバーを外すとモーターの駆動チェーン側についています

DSC_7753.jpg ネジ2本で止まっています

外すとモーター側のギヤが見えてきます、これに連動しています

DSC_7755.jpg 外したところです

念の為に新品との比較をしますが、外観は全く問題なさそうです
内部不良と思われます

DSC_7754.jpg 右側が新品です

取付て調整をします「上下位置と負荷の自動学習です」

動作確認は上昇中止まらず正常位置にて停止する様になりました

お客様にも喜んで頂き治って良かったです

シャッター制御盤不良、取替「三和S製 SG40モーター」

*お客様よりの依頼内容

「シャッターが全く動作しない、急に動かなくなった」と言う依頼です

*調査

電源電圧はAC200V「R,S,T」間全て良好です

押しボタン⇔リミットスイッチ間の電圧0VでNGです

「ここで制御盤不良が疑われます」念の為、他の部品もチェックします

押しボタンスイッチの接点抵抗は良好です

エマージェンシスイッチの接点抵抗も良好です

リミットスイッチの接点抵抗も良好です

サーマルスイッチの接点抵抗も良好です

モーターのU,V,Wとブレーキの線に直接AC200Vを流して回転するかの確認も
OKでした

*これで制御盤の不良が確実となりましたので、制御盤の交換に入ります

種類は三和シャッター様のSG40型モーターに付いているタイプです

三和シャッター SG75 モーターの上に乗っている四角い部品です

DSCF0319.jpg 取り外しました

DSCF0320.jpg 交換部品です「+ナベビス4本で取り付けて有ります」

結線するためのコネクターが新旧で違いますので変換用のコネクター線付を
注文しました

DSCF0321.jpg こんな感じで結線します

左の方から新しい線色で黄色2本がブレーキ、白赤黒がモーター線、
茶色の2本がサーマル、一番右の黄色4本がリミットスイッチです

左側にネジ端子が付いているので電源線と押しボタン線をつなぎこみます

この状態で電源を入れて押しボタンとリミット間の電源を測定します
「AC200V有りでOKです」

実際動作させてみて動きのチェックをします「動き始め、ブレーキのかかり具合、
リミット位置の確認」

最後に蓋をして完了です

DSCF0322.jpg DSCF0329.jpg 

無事に動いてくれて良かったです。
 

電動シャッターが動作しない「シャフト脱落」

お客様よりの依頼事項

シャッターが斜めになって途中より動かなくなってしまった

現状確認

シャッターが下から1メートル位の所で斜めになっていました
動作音はしますがシャッターは動きません

現状調査

巻取りボックスの鉄板を外すと巻取りシャフトがブラケットより落ちていました

ドラムシャフト脱落 (1) 巻取りボックスの中に落ちて乗っています

DSCF0308.jpg ベアリング取付ボルト部が削れてブラケット「受台」より脱落しています

ドラムシャフト脱落 (2) 長い間の削り粉が巻取りボックスの上に積もっていました
 
ブラケット「受台」、ベアリング、取付ボルトを交換しカーテンの干渉部を一時的に切断しました

受け台取替後 

上部のカーテンを取外し最下部に新品を取付ました

下部へスラットを取付  DSCF0311.jpg  きれいに端部がそろいました

各部の注油と調整をして動作テストをしました、たいへん静かになったと喜んで頂けました

原因はシャッターの下に物が置いて有り、下した結果カーテンが斜めになり上部がずれてしまった様です

以前より嫌な音がしていたそうです

おかしいなと思ったら大事になる前に調査する事をお勧めします

簡単に治る事も、大工事になってしまいます

降下中に勝手に停止して少し上がる

巻上げスプリング駆動とモーター駆動の併用型「SHB04S」の開閉器不具合です

DSC_7753.jpg DSC_7754.jpg 制御盤の外観です

プラスチックのカバーを開けるとこんな感じです、基板が出てきました

DSC_7756.jpg

今回の不良部品は写真左下についているポテンションメーターというシャッターの上下位置を設定する部品です

プラスビス1本で止まっていて、モーターからのギヤに連動して回転しています

DSC_7757.jpg DSC_7758.jpg 取り外しました

DSC_7759.jpg 新旧の部品です

外観視では全く不良個所は見当たりません

新しい部品を取付、上下位置の調整をして動作確認です

DSC_7760.jpg 新部品取り付け完了です

動作確認は全く問題なく動作しました

おそらく内部不良かと思われます、少しの間お客様には様子を見て頂く事で今回の工事は完了になります

シャッターが途中で勝手に止まってしまうと、何回もボタン操作をしなくてはならず大変煩わしい物になってしまします








電動大型シャッター 落ちる寸前

シャッターカーテンがずれて巻取りシャフトブラケットが破損寸前になっていました

駆動側ブラケット①  駆動側ブラケット

カーテンがずれて長い年月をかけ鉄板が切れています

受動側ブラケット① 受動側ブラケット

切れていませんが2/3ほど削れています

駆動側ブラケット② 駆動側ブラケット補修後

切板を当てて溶接しました

しばらくは持ちますが、取り替えた方が良いです

受動側ブラケット② 受動側ブラケット補修後

こちらは溶接にて肉盛りしました

続いて原因のシャッターカーテンのずれ防止です

ずれ止め処理①

サンダーで切れ目を入れフラットバーを溶接にて固定します

ずれ止め処理②

こんな感じでずれている所を処理しました

このシャッターは幅が8メートルぐらい高さが4メートル位有ります

上から下までシャッターが落ちる事は起きにくいですが

運が悪ければ下まで落ちてきます

巻取りボックス内を点検しなければ気づく事は出来ません

大事故になる前に・・・・・・・




200V制御回路の説明

今回はシャッター制御部の説明をさせて頂きたいと思います

先日ある依頼を受け制御回路全体の説明をする工事を行いました

お客様がブレーカーと電磁開閉器を購入され結線をした所、上手く動作しないと言うご依頼でした

シャッターを上げ下げ出来る様にするのに最低必要部品は

モーター(開閉機)、押しボタンスイッチ、ブレーカー、電磁開閉機2個(正逆回転用)です

続いて上限、下限停止を行う場合はリミットスイッチが必要です

緊急停止用にモーター発熱時のサーマルスイッチ

シャッターオーバーラン用にエマージェンシスイッチが必要になります

仮動作させるにはモーター線に200V一次電源を直接つなげば動作します
正逆回転を変えるには3本線の内2本だけ入替えます
モーターにブレーキ線がある場合RSTの内2本につなぎます
例 R+U+B、S+V、T+W+B

注意 ブレーキの種類によっては整流器が必要な物も有りますので確認して下さい

「回路図を参照してみて下さい」

シャッター制御盤回路図

シャッター制御回路には色々な方法が有ります、全てがこの回路では有りません。

一番良く使われている一般的な回路ですので、参考にして下さい。

ご質問等あればお気軽にお問合せして下さい

挟まれ防止用 光電管センサー取替

今回の不具合症状はシャッターが上ったまま降りてこないと言うものでした

色々原因が考えられますが、このシャッターには挟まれ防止用で光電管センサーが付いていましたので
まず最初に疑いました、と言うのは以前同じ症状の修理経験が有ったからです(ピンポン正解です)

この回路はリミットスイッチの下限側に接点を割り込ませている物で、下降のみ光電管センサーでON⇔OFFさせてシャッターを停止させます。

この事から割り込ませてある電線を一旦外してリミット線だけにして降りるか確認しました
この状態で下降しましたので光電管センサー不良と判断しました。

部品を揃えて交換する事になりましたので、簡単に説明致します

シャッターの電源を切り光電管センサーを取り外します
光電管センサー(投光側)取替前① 光電管センサー(投光側)取替前② 光電管センサー(投光側)部品

こちらは投光側ですので電源のみのつなぎ込みです
赤色と青色の2本線に電源をつないで完了です
ACは24V~240V DCは12V~240Vまでのフリー電源です、今回はAC100Vでした

元に戻して完了です
光電管センサー(投光側)取付① 光電管センサー(投光側)取替完了

続いて受光側の取替です
赤、青の電源線と白、黒、灰の接点線が出ていますが今回は白と黒を使い下限リミット線に割り込ませます

回路図と出来上がり
光電管センサー回路図 光電管センサー(受光側)取替完了① 光電管センサー(受光側)取替完了② 光電管センサーリミット結線

カメラで光軸を遮っていますのでランプが付いていませんが、途中に何も無ければ緑のランプ(電源)と赤のランプ(感知)が点灯しています
途中に物が有り赤ランプが消灯するとシャッターは降りません、下降動作中は停止します

今回のシャッターは三和シャッター様製ですがセンサーは汎用品ですのでほとんどのシャッターに取付ける事が可能です

20年以上経ってるシャッターは障害物感知装置が付いていない物がほとんどですのでこの方法で安全面を強化する事も可能です








シャッター閉める時、最後まで降りきらない。

今回の不具合は、シャッター閉鎖時に50センチぐらい片側のみ降りきらないと言う物です。

左側が50センチぐらい開いた状態で右側は土間まで降りていてシャッターが斜めになっています

上げ下げする時にはギギーやバキバキと言う様な音がしています

シャッターボックスの点検口を外し内部を点検すると、左ガイドレール上部の案内ガイドが取れていました
レールガイド脱落

この状態でシャッターを降ろすとガイドレールの上に引っかかり降りなくなってしまいます
レールガイド不良部詳細 レールガイド不良部①

外れた部分は金属疲労により溶接部が切れた状態でしたので、溶接で取付ければ元通りになります
レールガイド取付① レールガイド取付②

念のため補強とローラーを取付けて二度と同じ不具合が起きない様に処理しました
レールガイド補強 押しローラ取付② 押しローラ取付①

その後動作中の異音の原因がスラットずれによるものでしたので、寄せ直しをしました
スラットずれ調整前 スラットずれ調整後

最後にガイドレールやチェーンなどに注油して作業完了です
ずいぶん静かになりました








30センチ上ってから動かなくなってしまった

お客様からの依頼はシャッターが下がっていた状態から上げ様として30センチぐらいで止まってしまい全く動かなくなってしまったと言う内容です。

シャッター巻取りボックスの点検口を開きモーター周りを調査した所

木のツルがボックス内まで伸びていました
ツルとシャッター① ツルとシャッター④


良く見てみるとエマーゼンシスイッチ(安全装置)にツルが巻きついておりスイッチを作動させていました。
ツルとシャッター③

エマーゼンシスイッチはピアノ線が本体から出ており黄金色の本体を持ち上げるとスイッチがOFFして押しボタンスイッチの電源供給が無くなりシャッターが動かなくなります

ツルの茎が巻取り部に入り込んでシャッターを上げた時一緒に巻込んで行きました

ツルがエマーゼンシスイッチのピアノ線に巻きついていた為、一緒にスイッチを持ち上げてしまったと言う何とも不思議な故障でした、私も始めてこの様な修理に遭遇しました。

数日間シャッターを動かさなかった為、ツルが巻込んだみたいです

ツルが伸びるスピードは相当速いみたいですね。

こんな感じです

ツルとシャッター②

スプリングシャフト折損

手動シャッターが半分以上開かなくなってしまったと言う修理です。

巻取りボックスのカバーを外して確認した所、シャッター巻取り位置が下がっていました

この状態で上げて行くとボックスの下部にシャッターが当りそれ以上巻き取れなくなってしまいます。

スラット巻取り部 修理前 スラットを巻き付けた状態でボックスに落ちている様な状態です

シャッターを降ろしてみると

スプリングシャフト折損① スプリングシャフト折損② シャフトが削れて折れ曲がっていました

垂れ下がった分だけ巻取りが下がりボックスに当っていました

スプリングシャフト新旧部品 新しいスプリングシャフトを用意して交換です

スプリングシャフト交換後② スプリングシャフト交換後① ピカピカの新品を取付て

シャッターを巻上げると

スラット巻取り部 修理後

正常な巻取り状態になり何処にも当らなくスムーズに動くようになりました

シャフトとプーリー間の油切れでこんな状態になってしまいました、使用期間は約20年超です

シャッターの巻取りが重いな
シャッターが傾いているな
スラットに鉄粉の黒い痕が付いている

こんな症状が出た時はスプリングシャフトをチェックした方が良いかと思います。









シャッターが途中で何回も止まってします

今日は電動シャッター 負荷感知装置付きの途中で勝手に止まってしまう症状についてです。

上げる途中、下げる途中に勝手に止まってしまい

再度押しボタンを押すと動きますが、少し動いてまた止ってしまいます。

酷い時は5~6回繰り返し押さないとダメな時が有ります、

上下限のセンサーが不良かと思われますがテスターなどで調べる事が出来ません、

部品を外し位置を換えてみて再調整しましたがダメでした。

新品を取寄せて交換し再調整した所、症状は改善しました。

最近は調べる事ができない部品が多くなり、推測での修理が増えてきました

ちょっとヒヤヒヤです。

(写真左の方の部品です)
ポテンションメーター

(ポテンションメーター取外し後です)
ポテンションメーター取外し

ブレーキ不良でシャッター動かない

今日は文化シャッター様製の電動モーターブレーキの修理方法をご紹介させて頂きます。

文化シャッターモーターブレーキ



症状①:朝1回だけ開かない、停止ボタンを押して再度上昇ボタンを押すと動作する、ダメな時は数回同じ動作を繰り返すと動き始める。

症状②:症状①が悪化し手動巻上げチェーンにて少し巻上げるとボタン操作が可能になる。

原因調査:日中でしたが朝から動かしてなくその日1回目の開動作でした、ボタンを押すと(カツン音)がしてモーターが動きません、音の感じからして電磁ブレーキの動作音はしていますがモーターが回転していません。

お客様の言われるとおり手動巻上げを行った後ボタンを押してみると、何も無かったかの様に問題無く上昇しました、その後何回か試してみましたが問題無く動きます。

最初に聞いた音(カツン)がやや鈍い音に感じたのでブレーキの動きが悪いと判断しました。

処理①:ブレーキの可動部に注油をして今日の所は引き上げました。

処理②:やはり全く直っていなかったので再調査をしてみると症状が悪化していました、触れば触るほど悪くなって行きます。

おかげで不良箇所が特定できました(不幸中の幸いです)完全にブレーキの動作がおかしくボタンを押してもブレーキが効いたままでした。

文化シャッター製モーターブレーキプレート

このモーターはブレーキ部が取外せるタイプなので、外して分解した所ブレーキの可動部が少し抵抗が有る様でした。

市販のパーツクリーナーで全ての部品を洗浄して可動部に注油を施し組み直しました、すると可動部の抵抗は無くなりスムーズに動く様になりました。

祈る様な気持ちでモーターにブレーキを取り付け、恐る恐るボタンを押してみると調子良く動作しました、ブレーキのカツン音も前回より良い音になり元気を取り戻した様です。

推測原因:ブレーキの削り粉が可動部に入り込み動きを悪くしていたと思われます。

今回の修理はお客様と一緒に考え一緒に分解して修理しました、私の思い込みだけでは直せなかったと思います。

違う観点から見てもらい良いヒントを頂き修理する事が出来ました、本当に良い勉強になりました。

三和製 LT-1B 電池切れ

三和シャッター様製の、障害物感知装置の電池切れ症状を紹介したいと思います。

座板送信機(LT-1B)、受信機(LA-85B)になります。

HLA-1B 送受信機

座板送信機の電池切れエラーが起きるのは、シャッターを1番下に下げた時送信機が発光せず受信機で受取らない時に起きます。

LT-1B (正常時は上の黒い部分が発光します)

LA-85B(1) LA-85B(2) (正常受信すると赤ランプが2秒間点灯します)

シャッターを1番下に降ろした時受信しないと、ランプが点滅してブザーが鳴ります。

これでエラー状態が継続されますので、まず送信機の電池を交換します。

LT-1B 電池 (フタを外した状態です)

単4アルカリ電池4本を、新しい物に交換します。交換後座板スイッチを押し上げて送信機を発光させます、これでエラーが復旧します。

HLA-1B ラベル(1)  HLA-1B ラベル(2) (注意書きラベルです)

電池が切れた状態で使用を続けると、物を挟んだ時シャッターが破損する恐れが有ります。

電池が古くなると液漏れを起こし、送信機自体が壊れてしまいます。

電池交換しても直らない時は、送信機又は受信機等の不具合が考えられますその時はご相談下さい。




SG10型モーター(三和シャッター製)リミット調整

三和シャッター様製SG10型モーターのリミット調整法を紹介したいと思います。

モーターの形はこんな感じです

SG10モーター本体 (モーター取り付け位置は右付けです)

ラベル表示です

三和SG10モーター(2) (SG1014RC)

リミットの位置はモーター下側のフタの中です

SG10リミットスイッチ(1)  SG10リミットスイッチ(2)

調整する時は、フタを開けて、「下」位置のレバーが下限用、「上」位置のレバーが上限用のセットレバーです。

調整法ラベルです

SG10リミット調整ラベル (モーター横に貼って有ります)

ラベルの説明がわかりにくいので補足したいと思います。

上、下が途中で止まってしまう時、又は止めたい位置より上り過ぎる下がり過ぎる(止まらない)等の症状の場合に再調整します。

上限の調整法

シャッターを1メートル以上下げます(一番下まで下げます)この状態で「上」側レバーを内側(中立)に倒します。

シャッターを上限停止位置20ミリ手前まで上昇させます、シャッターを止めた状態でセットレバーを上側に倒します。

シャッターを少し下げてから上昇させセット位置で止まれば完了です。

位置がずれている場合は再度やり直します、20ミリ手前でセットするのは少し誤差が出る為ですので誤差を見極めながら調整して下さい。

下限の調整法

上限とやり方は同じです、操作レバーが「下」でシャッターを上げた状態からレバーを操作する事が違うだけです。

上下共セット後に止まらない事がまれに有りますので、いつでも停止させれる様にして下さい。

2~3回テスト動作をさせて異常が無ければ完了です、リミットスイッチのフタをして下さい。


 




ハアーモニー製 FR-2 結線、登録

ハアーモニー様製の、平成初期頃からH10年前後ぐらい(ハッキリした記憶では無いですが)に取り付けられたリモコンについて紹介したいと思います。

今でもかなり使用されている物です、リモコン送信機の写真が有りませんが、型番がFX-1もしくはFX-2になっています、黒いボディーで停止ボタンがオレンジ色、開(上)、閉(下)が黒色のボタンになっているリモコンです。

ハアーモニー FR-2(1) ハアーモニー FR-2(2) 本体(受信機)はこれです

現行モデルと違い本体から電線が出ています、写真の白、黒の短い線が電源線です。

ハアーモニー FR-2(3) ハアーモニー FR-2(4)

もう一絞りの電線5本を押しボタン用の電線につなぎます、赤色がモーター制御盤から出ている停止線に、黄色が押しボタンから出ている停止線へ、白色が制御盤と押しボタンから出ている共通線へ、黒色が同じく両側の開(上)の線へ、緑色が同じく閉(下)の線へつなぎ、最後にアンテナを差し込んで終了です。

注意:必ず電源を切った状態で結線して下さい、感電します。

右上の写真でコード番号が書いて有りますが、これは初期値で送信機と受信機のコードがこの番号にセットされています。

リモコンの効きが悪い、勝手にシャッターが動いた事が有るなどの時にコードを変えて様子を見ます。

ハアーモニー FR-2(5) ハアーモニー FR-2(6) 本体の上蓋をドライバーを使って外します

コード番号が1356となっています、受信機の1,3,5,6スイッチがON、送信機の写真が有りませんが電池蓋を外し電池を外すと同じスイッチが付いていてONになっています。

このスイッチを切り替えてコードを合せます。

初期モデルの物は一桁だけONになっていました、これは4桁ですので新しい方です。

コードを変える時は桁数が多い方が他のリモコンと同じになる確立が減ります。

現在このリモコンの修理部品が無いらしく、部分取替又修理は不可能ですので一式取替になるみたいです。


シャッターリモコンHR31ハアーモニーの結線

ハアーモニー様製のリモコンHR31の結線方法の紹介を致します。

現行モデルはHT31タイプですので、HR31は前モデルです、形と結線方法は同じで見た目ボディー色が違うだけですので両者とも参考にして頂いて結構です。(中身はかなり違うみたいですが)

ハアーモニーHR31(1) 色は白色です

下からアンテナ、モーター、押しボタン、電源につなぐ各電線が出ています。

下のフタをスライドさせると端子台が有ります。

ハアーモニーHR31(2)

上の左から電源ランプ、受信ランプ、アンテナ差込口が有り右方向にS1、S2、C、U、D下に移り左からR、S、Eとなっています。

ハアーモニーHR31(3)

それでは端子につなぐ電線の説明をして行きます、上の段からつなぐと下の段がつなぎ難くなりますから下からつなぎます。

(R)、(S)端子は100ボルト電源をつなぎます、(E)端子はアース線です。

上段の左から(S1)はモーター制御盤から出ている停止の線、(S2)は押しボタンスイッチから出ている停止の線です。

続いて(C)はモーター制御盤と押しボタンスイッチから出ている共通線2本、(U)は同じく両者から出ている開の線2本、(D)も同じく両者から出ている閉の線2本をつなぎます。

最後に左のアンテナ線を差し込みます、これで結線は完了です。

ハアーモニーHR31(4)

言い忘れましたが電源は必ず切ってから行って下さい、感電します。

後は電源を入れて左の電源ランプが点灯しリモコン及び押しボタンスイッチで開、停、閉の操作が出来ることを確認して下さい。

要領さえわかれば大変簡単です。