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シャッター降下中に「ガタン!」と大きな音がする。

依頼内容
シャッターが下がっていく途中に「ガタン」と大きな音がして、シャッターも少し揺れると言う内容です

調査
下がってくる途中の下から1メートルほどの間に4~6回ほど大きな音がします
シャッターの自動停止位置も狂っています、上限は上がり切らない、下限は降り過ぎてたわんでいる様です
音が鳴っている位置は巻取りボックス内の様ですので、点検口を開けてモーター部を確認します
ここでシャッターを下げて行き確認すると、モーターより音がしています
モーターの歯車「スプロケット」に掛けて有る駆動チェーンが歯飛びを起こしているようです
駆動チェーンはかなり緩んでいる状態です

修理
駆動チェーンの取替を行いました
取り外す前の写真を撮るのを忘れました、すみません。

DSC_7794モーター型式 モーターの機種はハア―モニー製のSH200/100Vです

DSC_7793新旧駆動チェーン 交換済みですが、交換前のチェーンです
錆ています、伸びは約5mm程度でした
DSC_7797新旧駆動チェーン 新旧部品 サイズは#40です
新しい物は現場にて長さを合わせて使用します

取替て作動テストを行い音も解消されました
DSC_7795取替後  DSC_7796取替後 下がモーターです
モーター側のギヤで歯飛びが起こります

リミット位置はモーター内でセットしますので、歯飛びが起こった事によりリミット位置も狂ってしまいました

今回は歯飛びで済みましたが、もっと酷くなるとチェーンが外れてしまいシャッターが落ちてしまいます。
変な音がする様になったら早めに点検する事をお勧めします
シャッターが落ちたら大事故につながります

電動シャッター動作中ギーギー異音がする

依頼内容はシャッターを動作中にギーギーと擦れる様な音がすると言う事です

動作確認すると巻取りボックス側から見て左側から音がしています
左側の点検口を外して調査した所、スラットがずれてブラケットに擦れていました
この時に異音がしていたと思われます

DSC_7798スラット擦れ1 DSC_7800スラット擦れ2 スラットが擦れてブラケットに傷がついています

DSC_7802ブラケット擦れ跡 ブラケットが削れた後です

ブラケットはシャッターのシャフト、スラット、モーター等を取り付けて有る部品なので削れ落ちると大変な事になります
今回は傷と言うより擦れてきれいになっただけなのでブラケットは問題ありませんでした

次にスラットの調整を行いました

DSC_7801.jpg 末端をそろえて完了です

スラットの端にずれ止めの加工がして有りますが、今回ずれた時に曲がってしまった所を直しましたが、少し切れ目が入って弱くなっていました
こうなると、またずれて行きますので定期的な調整点検が必要となります、6か月から12か月程度の周期です
その他の処理はスラットの取替が必要になります

今回の原因はシャッターを降ろして行く時に下に物が有り、挟んで斜めになった事でズレた様です
物を取り除いた後に問題なく、シャッターが動いてしまうと、そのまま使い続けてしまいますが
一度点検をした方が良いと思います

電動シャッターを降ろしても、勝手に上がってしまう。

症状
ガレージに車を入れシャッターを閉めた所、下がり切ったら又上に上がってしまい
上限にて停止している状態です。
途中で停止させても、その位置から上がっていってしまいました
降り切った状態ですぐにシャッターのブレーカーを切ると下がった状態を維持しています

調査
上記の事から、制御系の不具合の様です
可能性の有る所は、押しボタンの回路に絞れます
押しボタンスイッチ~制御盤内のリレーまでの間です
上昇スイッチ側が常時ONになっている事が考えられます
制御盤の上昇用電線を一旦切り離します、これで直れば電線から押しボタンスイッチまで
直らなければ基板からリレーまでの不具合になります
今回は治ったので押しボタンスイッチ側と判断しました

押しボタンスイッチ側の確認
スイッチを分解してみます、その状態で上昇用の電線を切り離します(電源は切って有ります)
絶縁処理をして電源を入れます、これで直ればスイッチ側、直らなければ電線です
今回は直ったのでスイッチの不良と判断しました
テスターで停止、上昇間の導通を調べた所、ボタンを押しても離しても導通有でした

部品の確認
DSC_7791不具合押しボタンスイッチ 不具合が出ているスイッチです

DSC_7792不具合状態 スイッチが入ったままです(斜めの状態)

DSC_7793正常時 戻った状態です

指で触っていたら戻りました、この状態で調べると導通は無くなりました
この状態で全て元通りに結線して確認しました、シャッターは上がらずに正常に戻りました

部品交換
DSC_7795押しボタンスイッチ取替 ホームセンターで市販のスイッチを買ってきて交換しました

このスイッチは廃盤となりシャッターメーカーから取り寄せる事は不可能です
ですので矢印と文字は手書きです

これで完了となります

不具合部品を確認すると、ボタンを斜め方向から押した時だけ入り込んで戻らない状態になりました
接点不良というよりは、プラスチック同士の摺動部不良でした

今回は上がってしまうでしたが、下ボタンなら下がってしまう、停ボタンならシャッターが動かない状態になります

SH05型モーター ブレーキ不良「勝手に下がってくる」

DSC_7781モーター型番 SH05型モーターです

不具合内容
シャッターを下まで下げるとカーテンがたわんでいる
途中でシャッターを止めても下がってきてしまう
上まで上げると止まっていると言う症状です

作動確認
シャッターを動かすといつもと違う作動音でした
モーター回転音は普通ですが、ブレーキの動作音が鈍く感じられました
点検口を取り外してブレーキの部分を近くで観察すると、ブレーキは動作していますが不自然な動き「動作量が少ない様な」をします

調査
手動操作用ブレーキレバーを操作すると動作量は普通ですが電動ですと動きが重い感じです

応急修理
ブレーキの摺動部を掃除してみると少し良くなったようです

DSC_7782モーター手動部 モーターの上の黒色カバーから出ているワイヤーがブレーキ操作部です

動作確認
下げた時もきれいに止まる様になりました、途中停止もしっかり止まります
ただ動作音はいまいちです、ブレーキが動ききっていない感じです
このまま様子見で使用してもらう事になりました
使用回数が2万回以上使われ、耐応回数「1万回」を超えていましたので、念の為にブレーキ付きモーターの取替をご案内させて頂きました


シャッターモーターブレーキ装置

今回はモーターのブレーキについて説明したいと思います

シャッターがどこの場所でも止まっているのはブレーキが付いている為ですシャッターカーテンの重さは何百キロ~何トンと言う重さが有ります
それをモーターに付いているブレーキのみで止めています
割と小さな物で構造も簡単な物です

ブレーキの種類は現行モデルで3種類でしょうか?
「私の知らない物も有るかもです」
①ドラム式(自転車の後ろタイヤの中心についている物に似ています)
②ディスク式
③防爆使用のモーターに付いている特殊なブレーキ(電気を使いません)

今回はドラム式を説明したいと思います

現在はほとんどがディスク式になっている為、古い物です
古いからこそ修理するために紹介したいと思います

ドラムブレーキモーター 東洋シャッター製 F36型モーターです
写真左のメッキ部分がブレーキ装置です

ブレーキ装置 ブレーキ装置部です
左側にブレーキソレノイド、右側にブレーキバンドが付いていますブレーキ装置とモーター部(水色)の間に固定用ネジが3本取り付けて有り緩めると360度回転します、緩めた状態でブレーキソレノイド下の手動バーを引くと後方に引き抜く事が出来ます
「シャッターカーテンが下がり切った状態(モーターに荷がかかっていない)で取り外します」
シャッターカーテンが上がっている時に取り外すとカーテンが落下します(大変危険です)

ブレーキドラム ブレーキ装置を外しました
モーター部左側にブレーキ用ドラムが付いています

ブレーキバンド ブレーキ装置内にブレーキバンドが有ります
これがドラムに締め付いてモーター回転を止めます

電気が流れていない時はスプリングの力で締まっています通電するとブレーキソレノイドが動作しブレーキバンドを広げドラムとの間に隙間を作り
解放状態になります

ブレーキソレノイド 電線が出ているのがブレーキソレノイドです
この状態が無電圧です

ブレーキソレノイド解放 こちらが通電状態です
ブレーキソレノイドの上部T形部分が下がりその上のブレーキレバーが下がり左側のブレーキバンドが開きます

これで動作説明は終わりですが、次によくある故障例を説明させて頂きます

まずブレーキソレノイドの動作不良
T形の部分の動きが悪くなりブレーキの利きがワンテンポ遅れたり数秒後にブレーキが効いたりします
この場合はこの部分を洗浄して潤滑剤を塗布します、これだけでほとんどが直ります
「寒い冬時期に多い故障です」

続いてこの状態で使い続けるとソレノイドコイルが焼けて破損しますこの場合はソレノイドを交換しないと治りません

そしてもう一つはブレーキバンドが途中で折損してブレーキが締まらない状態ですこの場合ブレーキ装置丸ごとの取替が必要になります

このタイプはかなり古い為、現在部品支給が有るかは各メーカーに問い合わせてみなければ分らない状態です

どんな故障でも、いつもと何か違うなと思ったら一度近くの専門業者さんに見てもらう事をお勧めします

三和シャッター 「ブロードシャッター」下降時に勝手に止まる

依頼事項
シャッターを下げようとボタンを押すが上から15センチほど降りた所で
何も無いのに勝手に止まって、上昇する、その後は再度下降ボタンで下げるが
同じ事の繰り返しになる、との事です。

現状調査
100パーセントこの症状を繰り返しました
止まって上がろうとする時に停止ボタンでシャッターを止め再降下させると
下まで正常に降りて行きます

上下限の設定センサーもしくは、制御基板の不良、又はシャッターカーテンが
止まる位置で負荷がかかっていると言う事が推測できます

シャッターカーテンのずれ又は引っかかり、変形等は有りませんでした

まずは部品代の安いセンサー「ポテンションメーター」を交換しようと思います
ダメならば基板交換になります

交換作業
モーターは三和シャッター様のSB20です
制御盤カバー  下から見た制御盤カバーです

制御盤カバー 取外し プラスビス1本で止まっています

ポテンションメーター取替前 取り換える前の部品です、ビス2本で取り付けて有ります

ポテンションメーター取外し 取り外した状態です

新旧ポテンションメーター 取り外した部品と新品の部品です
見た目は全く不良部は分かりません

ポテンションメーター取替完了 新しい物を取付て交換完了です

電源を入れて上下限の設定をします
その後上限から下降限まで降ろし学習運転をします
調整中は電子音が鳴っています、鳴りやめば設定完了です

動作確認を行って、途中勝手に止まる事もなくなり作業完了です



シャッターの停止ボタンを押しても止まらない

*お客様よりの依頼内容

電動シャッターで途中停止しようと思っても止まらない
上がり切っても降りてきてしまう
下まで降り切ってからも下がり過ぎてしまう(カーテンが潰れて行く様な感じになる)
直ぐに止まる時も有る
タイムラグで止まる時も有る(2~3秒後)

*症状調査

考えられることは、マグネットスイッチの戻り不良とブレーキ不良です

調べるとブレーキの戻り(効く方)が悪いです、ですので効いたり効かなかったりするみたいです

モーターはかなり古いタイプが付いていました

鈴木シャッター手動操作(1)

ブレーキの動作にはソレノイドを利用しています

DSCF0552.jpg

*修理方法

動きが悪いだけならば直し方は簡単です

ブレーキソレノイドが動作する所に潤滑剤を塗布します

DSCF0556.jpg

これで2~3年は大丈夫です

動作確認もすぐに止まる様になりました

たまにソレノイドコイルが焼き付いている物が有りますがこちらは修理不能です

シャッターメーカーからは部品の支給も有りません

一度だけ他社製のソレノイドを購入して加工取替を行った事が有りますが
10年近くたっても現役で動いています
上手く取り付けれる物に限りますが



シャッターが上昇中、勝手に止まってしまう「ハア―モニー製 SHB-1309SR-R」

*お客様よりの依頼内容

電動シャッターで上昇中に色々な場所で勝手に止まってしまう。
「電子音もする ピーピー音」

*症状確認

シャッターを上昇させると上がり切るまでに4~5回勝手に停止してしまいました
また上限停止場所は止まらず通過して上がり過ぎてしまいます
上限から10~15センチ下げた所から上げると、正しい位置にて停止します

降下中は問題なく下まで降り切りました

*調査結果

シャッターカーテン位置決めセンサー「ポテンションメーター」不良かと思われます

*ポテンションメーターの取替を行いました

DSC_7752.jpgDSC_7751.jpg モーターはハア―モニー様製のSHB-1309SR-Rです

プラスチックのカバーを外すとモーターの駆動チェーン側についています

DSC_7753.jpg ネジ2本で止まっています

外すとモーター側のギヤが見えてきます、これに連動しています

DSC_7755.jpg 外したところです

念の為に新品との比較をしますが、外観は全く問題なさそうです
内部不良と思われます

DSC_7754.jpg 右側が新品です

取付て調整をします「上下位置と負荷の自動学習です」

動作確認は上昇中止まらず正常位置にて停止する様になりました

お客様にも喜んで頂き治って良かったです

シャッター制御盤不良、取替「三和S製 SG40モーター」

*お客様よりの依頼内容

「シャッターが全く動作しない、急に動かなくなった」と言う依頼です

*調査

電源電圧はAC200V「R,S,T」間全て良好です

押しボタン⇔リミットスイッチ間の電圧0VでNGです

「ここで制御盤不良が疑われます」念の為、他の部品もチェックします

押しボタンスイッチの接点抵抗は良好です

エマージェンシスイッチの接点抵抗も良好です

リミットスイッチの接点抵抗も良好です

サーマルスイッチの接点抵抗も良好です

モーターのU,V,Wとブレーキの線に直接AC200Vを流して回転するかの確認も
OKでした

*これで制御盤の不良が確実となりましたので、制御盤の交換に入ります

種類は三和シャッター様のSG40型モーターに付いているタイプです

三和シャッター SG75 モーターの上に乗っている四角い部品です

DSCF0319.jpg 取り外しました

DSCF0320.jpg 交換部品です「+ナベビス4本で取り付けて有ります」

結線するためのコネクターが新旧で違いますので変換用のコネクター線付を
注文しました

DSCF0321.jpg こんな感じで結線します

左の方から新しい線色で黄色2本がブレーキ、白赤黒がモーター線、
茶色の2本がサーマル、一番右の黄色4本がリミットスイッチです

左側にネジ端子が付いているので電源線と押しボタン線をつなぎこみます

この状態で電源を入れて押しボタンとリミット間の電源を測定します
「AC200V有りでOKです」

実際動作させてみて動きのチェックをします「動き始め、ブレーキのかかり具合、
リミット位置の確認」

最後に蓋をして完了です

DSCF0322.jpg DSCF0329.jpg 

無事に動いてくれて良かったです。
 

電動シャッターが動作しない「シャフト脱落」

お客様よりの依頼事項

シャッターが斜めになって途中より動かなくなってしまった

現状確認

シャッターが下から1メートル位の所で斜めになっていました
動作音はしますがシャッターは動きません

現状調査

巻取りボックスの鉄板を外すと巻取りシャフトがブラケットより落ちていました

ドラムシャフト脱落 (1) 巻取りボックスの中に落ちて乗っています

DSCF0308.jpg ベアリング取付ボルト部が削れてブラケット「受台」より脱落しています

ドラムシャフト脱落 (2) 長い間の削り粉が巻取りボックスの上に積もっていました
 
ブラケット「受台」、ベアリング、取付ボルトを交換しカーテンの干渉部を一時的に切断しました

受け台取替後 

上部のカーテンを取外し最下部に新品を取付ました

下部へスラットを取付  DSCF0311.jpg  きれいに端部がそろいました

各部の注油と調整をして動作テストをしました、たいへん静かになったと喜んで頂けました

原因はシャッターの下に物が置いて有り、下した結果カーテンが斜めになり上部がずれてしまった様です

以前より嫌な音がしていたそうです

おかしいなと思ったら大事になる前に調査する事をお勧めします

簡単に治る事も、大工事になってしまいます

降下中に勝手に停止して少し上がる

巻上げスプリング駆動とモーター駆動の併用型「SHB04S」の開閉器不具合です

DSC_7753.jpg DSC_7754.jpg 制御盤の外観です

プラスチックのカバーを開けるとこんな感じです、基板が出てきました

DSC_7756.jpg

今回の不良部品は写真左下についているポテンションメーターというシャッターの上下位置を設定する部品です

プラスビス1本で止まっていて、モーターからのギヤに連動して回転しています

DSC_7757.jpg DSC_7758.jpg 取り外しました

DSC_7759.jpg 新旧の部品です

外観視では全く不良個所は見当たりません

新しい部品を取付、上下位置の調整をして動作確認です

DSC_7760.jpg 新部品取り付け完了です

動作確認は全く問題なく動作しました

おそらく内部不良かと思われます、少しの間お客様には様子を見て頂く事で今回の工事は完了になります

シャッターが途中で勝手に止まってしまうと、何回もボタン操作をしなくてはならず大変煩わしい物になってしまします








電動大型シャッター 落ちる寸前

シャッターカーテンがずれて巻取りシャフトブラケットが破損寸前になっていました

駆動側ブラケット①  駆動側ブラケット

カーテンがずれて長い年月をかけ鉄板が切れています

受動側ブラケット① 受動側ブラケット

切れていませんが2/3ほど削れています

駆動側ブラケット② 駆動側ブラケット補修後

切板を当てて溶接しました

しばらくは持ちますが、取り替えた方が良いです

受動側ブラケット② 受動側ブラケット補修後

こちらは溶接にて肉盛りしました

続いて原因のシャッターカーテンのずれ防止です

ずれ止め処理①

サンダーで切れ目を入れフラットバーを溶接にて固定します

ずれ止め処理②

こんな感じでずれている所を処理しました

このシャッターは幅が8メートルぐらい高さが4メートル位有ります

上から下までシャッターが落ちる事は起きにくいですが

運が悪ければ下まで落ちてきます

巻取りボックス内を点検しなければ気づく事は出来ません

大事故になる前に・・・・・・・




シャッター閉める時、最後まで降りきらない。

今回の不具合は、シャッター閉鎖時に50センチぐらい片側のみ降りきらないと言う物です。

左側が50センチぐらい開いた状態で右側は土間まで降りていてシャッターが斜めになっています

上げ下げする時にはギギーやバキバキと言う様な音がしています

シャッターボックスの点検口を外し内部を点検すると、左ガイドレール上部の案内ガイドが取れていました
レールガイド脱落

この状態でシャッターを降ろすとガイドレールの上に引っかかり降りなくなってしまいます
レールガイド不良部詳細 レールガイド不良部①

外れた部分は金属疲労により溶接部が切れた状態でしたので、溶接で取付ければ元通りになります
レールガイド取付① レールガイド取付②

念のため補強とローラーを取付けて二度と同じ不具合が起きない様に処理しました
レールガイド補強 押しローラ取付② 押しローラ取付①

その後動作中の異音の原因がスラットずれによるものでしたので、寄せ直しをしました
スラットずれ調整前 スラットずれ調整後

最後にガイドレールやチェーンなどに注油して作業完了です
ずいぶん静かになりました








シャッターが途中で何回も止まってします

今日は電動シャッター 負荷感知装置付きの途中で勝手に止まってしまう症状についてです。

上げる途中、下げる途中に勝手に止まってしまい

再度押しボタンを押すと動きますが、少し動いてまた止ってしまいます。

酷い時は5~6回繰り返し押さないとダメな時が有ります、

上下限のセンサーが不良かと思われますがテスターなどで調べる事が出来ません、

部品を外し位置を換えてみて再調整しましたがダメでした。

新品を取寄せて交換し再調整した所、症状は改善しました。

最近は調べる事ができない部品が多くなり、推測での修理が増えてきました

ちょっとヒヤヒヤです。

(写真左の方の部品です)
ポテンションメーター

(ポテンションメーター取外し後です)
ポテンションメーター取外し

ブレーキ不良でシャッター動かない

今日は文化シャッター様製の電動モーターブレーキの修理方法をご紹介させて頂きます。

文化シャッターモーターブレーキ



症状①:朝1回だけ開かない、停止ボタンを押して再度上昇ボタンを押すと動作する、ダメな時は数回同じ動作を繰り返すと動き始める。

症状②:症状①が悪化し手動巻上げチェーンにて少し巻上げるとボタン操作が可能になる。

原因調査:日中でしたが朝から動かしてなくその日1回目の開動作でした、ボタンを押すと(カツン音)がしてモーターが動きません、音の感じからして電磁ブレーキの動作音はしていますがモーターが回転していません。

お客様の言われるとおり手動巻上げを行った後ボタンを押してみると、何も無かったかの様に問題無く上昇しました、その後何回か試してみましたが問題無く動きます。

最初に聞いた音(カツン)がやや鈍い音に感じたのでブレーキの動きが悪いと判断しました。

処理①:ブレーキの可動部に注油をして今日の所は引き上げました。

処理②:やはり全く直っていなかったので再調査をしてみると症状が悪化していました、触れば触るほど悪くなって行きます。

おかげで不良箇所が特定できました(不幸中の幸いです)完全にブレーキの動作がおかしくボタンを押してもブレーキが効いたままでした。

文化シャッター製モーターブレーキプレート

このモーターはブレーキ部が取外せるタイプなので、外して分解した所ブレーキの可動部が少し抵抗が有る様でした。

市販のパーツクリーナーで全ての部品を洗浄して可動部に注油を施し組み直しました、すると可動部の抵抗は無くなりスムーズに動く様になりました。

祈る様な気持ちでモーターにブレーキを取り付け、恐る恐るボタンを押してみると調子良く動作しました、ブレーキのカツン音も前回より良い音になり元気を取り戻した様です。

推測原因:ブレーキの削り粉が可動部に入り込み動きを悪くしていたと思われます。

今回の修理はお客様と一緒に考え一緒に分解して修理しました、私の思い込みだけでは直せなかったと思います。

違う観点から見てもらい良いヒントを頂き修理する事が出来ました、本当に良い勉強になりました。

上りすぎて降りてこない

いつも止まる上限停止位置よりシャッターが上りすぎて、押しボタンを操作しても全く動かなくなったと言う依頼内容です。

お客様にお話を聞いた所、特に変わったことも無くシャッターを閉めようとしたら全く動かなくなっていたと言う事でした。

現状調査 : シャッターの一番下部(座板)が巻取りボックスに少し入り込んだ状態で停止していました。

通常はボックス下面と同じぐらいの位置で止まっているのが正常です。

ボックス点検口を開けて見た所、過巻き防止スイッチ(エマゼンシースイッチ)が働き操作不可状態になっていました。

手動でブレーキ開放をさせ、少し降下させエマゼンシースイッチが自動復旧してシャッターは操作可能になりました。

症状 : シャッターを押しボタンで動作させ閉鎖させた所、異常なく下限で停止しました。

次に上昇させて途中で、押しボタンの(停)を押した所止まりませんでした、(停)ボタンを3秒ぐらい押し続けるとシャッターは停止します。

この事からリミットの上限入力又は押しボタンの停止入力が入ってから数秒後にシャッターが停止する為、上り過ぎてエマゼンシースイッチが働き動かなくなっていました。

原因 : モーターを駆動させる為の制御盤内の上昇用マグネットスイッチが戻り不良になっていました。

制御盤 マグネットスイッチ (右写真の左側MCUが上昇マグネットスイッチです)

MCUマグネットスイッチの真ん中辺りに四角の突起物が有りますが、押しボタンの(開)を押すと中に入り込みモーターに通電されます、(停)ボタンを押すか又は上限リミットがOFFすればこのマグネットスイッチもOFFして突起物が戻ります、今回は戻るのが遅れると言う状態でした。

この症状は、古くなった制御盤(マグネットスイッチ)が、冬など気温が低くなった時に動きが悪くなり良く起こります。

今回は3秒後に停止しましたが、全然戻らない物も有ります、この場合シャッターがボックス内に巻き込んでしまって大変な修理になる事も有ります。

下降用のマグネットスイッチが故障すると下限で止まらず、スラットが逆巻きをする事も有ります。

処置 : 制御盤を取替えて修理完了です。

朝など冷え込んだ時は要注意です。

重量シャッター スラットずれ調整

シャッターのメンテナンスで、最も重要な事はシャッターカーテン(スラット)の横ずれを点検調整する事です。

スラットがずれたまま使い続けると、将来とんでもない故障を起こす事が有ります。

ずれたスラットがシャッターブラケットに擦れて、巻取りシャフトごと脱落してしまったり、下降中引っかかって閉まらなくなったりします。

ずれる原因として

① スラット又は座板をぶつけて曲がったまま使用している。

② ガイドレールをぶつけて溝幅が狭くなっている、レールとスラットの擦れる部分に潤滑剤が付いていない。

③ 今までにシャッターを閉める時、物などを挟んで斜めになった事が有る。

④ 風当りが強い。

⑤ 使用頻度が多い、使用年数が多い。

この様な事が考えられます、しかし毎日毎日動く機械ですので、トラブル無しで使い続ける事は難しい事です。

1~2年に1回程度、スラットずれの調査等目視による点検をした方が良いです。

ずれていた時の調整方法ですが、作業自体は簡単ですが、シャッターの構造を把握していないと出来ません。

作業方法を紹介しますが、参考にだけして下さい。

シャッターのスラットは通常上から下まで張った状態に有ります、この状態では左右に動かす事が出来ません。

スラット1枚1枚の張りを緩めます。

スラット かまし棒 スラット かまし棒 (1) (両サイドにシャッターの重さに対応する物をかまします)

この場合、ずれたスラットを動かしたい所で木の棒を、左右に斜めに立てかけましたが、シャッターの真下に左右同じ長さの物を置いても結構です。

ずれ直し

シャッターを降下させ、スラットが緩んだらバール等でスラットを押して両端をそろえます。

左右均等にそろったら完了です、一度ずれたスラットは直しても又元のずれた位置に戻ろうとしますので、今後注意が必要になります。

スラットがずれると言う事は、ずれ止めが破損していますのでその修理も必要になります。

スラットのずれを注意深く点検していれば、シャッターの寿命がかなり延びます。






ギーギー異音がしていて、シャッターが斜めになり動かなくなった

症状 : 以前からシャッター動作中ギーギー異音がしていて、今回動作中にすごい音がしてシャッターが斜めになり動かなくなった。

現状 : 巻取りボックス内でシャフトにシャッターカーテンを巻きつけたまま脱落していました。

落ちた原因 : シャッターカーテンが横ズレを起こし、巻取りシャフト受け台を削り取付部が破損して脱落しました。

ドラムシャフト脱落 (1) ドラムシャフト脱落 (2)

写真は、ケースの中で受け台からシャフトが落ちている状態です、カーテンが横ずれして受け台を長年にわたり削り、止めている所を破損させて落ちてしまいました。

巻取りボックスでしたのでここで止まりましたが、天井内巻取りだと天井を壊し落ちてくる事も有るかも知れません。

処置 : カーテンの端を応急で切り取り、受け台、ピロメタル(シャフトの端に付く回転部)を取替えました。

受け台取替後 (脱落したシャフトを修理した所です)

この後 上部シャッターカーテン不良部10枚を取外しシャッターをつり直します。

10枚取外した為、新品10枚を取付けますが上部に取付けるには1度すべてのカーテンを取り外さなくてはならない為、下に新品を継ぎ足します。

下部へスラットを取付 (下に取付けて巻き取った所です)

これで脱落した修理は終わりですが、カーテンが横ズレした原因がはっきりしない為色々調査しました。

取付部の左右の水平レベル、ガイドレールの溝幅など確認しましたが異常は見当たりませんでした。

現状調査ではこれ以上のことはわかりませんが、以前にシャッターの下に物が置いてあり降ろしてしまい斜めになった事があったそうで、この時に横ズレを起こしたまま今まで使い続けた結果が今回の原因と推測しました。

シャッターの異音に付いては、特に問題無い場合と将来的に不具合になる場合が有りますので注意して下さい。





三和シャッターSGモーター雷で停電後、復旧しても動かない

建物の近くに雷が落ちたらしく家のブレーカーが落ちて停電になり、その後ブレーカーを復旧してもシャッターが全く動かず、修理の依頼がありました。

調べて見ると、シャッターの制御盤までは電気が来ていましたので制御盤を調べると、操作回路に電気が流れていませんでした。

製品は三和シャッター様製 SG40モーター 200Vでした。

原因 : 制御盤内の逆相防止リレーの動きが悪く制御盤内に電気が回らなくなっていました。

応急修理 : 制御盤のカバーをネジ4本で外して開けます、制御盤内中央に小さなリレーが有ります、その部品をドライバーの柄などで軽く衝撃を与えます(1~2回程度)。

SG制御盤 逆相防止リレー (写真右下のドライバーで指している部品です)

注意 : カバーを開ける時は近くに有るナイフスイッチを切ってから行って下さい。

カバーを開けたらどこもショートしない状態でナイフスイッチを入れ、電気を送りますこの状態で軽く叩きます。
逆相防止リレーがカチッと音がすれば、シャッターは動くはずです。
音が小さく聞こえにくい時は、叩いた後押しボタンで確認してみて下さい。
動く様になったら電源を切らずにカバーを取付けて下さい、電源を切ってしまうと同じ状態になります。

電源が切れない限りシャッターを使っていても問題ありません。

この事を説明しましたが、モーター取付位置が高くハシゴなどが入る事も有って、今回は制御盤を取替える事になりました。

調べ方 : 制御盤後ろの端子部をテスターで測定します。

SGモーター 結線図 (中央下のネジを外ずしカバーを開けると端子が有ります)

左の R・S・T と B1(停)の間を測定してどれか200V以上(205Vぐらい)あればOKですが無ければNGです。
(R-B1、S-B1、T-B1 のどれかです)

操作回路保護ヒューズが切れても同じ状態になりますので、まず管ヒューズを確認して下さい。(制御盤内に付いています)

もちろん最初にやる事は、R-S,S-T,R-T間の電圧測定です。

シャッターが逆巻きして動かなくなった

依頼内容 : 押しボタンスイッチの(開)を押すと下がり、(閉)を押すと上昇する。

途中すごい音がして止まってしまう。

現状確認 : シャッターカーテンのシャフトへの巻き取りが逆に巻き取っていました。

 (左が正常巻き、右が逆巻きです)

中心の巻き取りシャフトが矢印方向(下降)に回転すると正常の場合はシャッターカーテンが下がります。

逆巻きの場合は上昇します。

シャッターカーテンがシャフトにネジ止めされている所が最末端部です、左の絵の状態で(通常の下限位置)まだシャフトが下降方向に回転し続けると、右の絵の様にカーテンが逆に巻いて行きます。

逆巻き状態 (実際の写真です)

この状態で下降方向に回転(カーテンを巻き取る)して行くと巻き径がどんどん大きくなり周囲に干渉してモーター回転に負荷がかかり止ってしまいます。(ヒューズが切れたりモーターが焼付き破損してしまいます)

原因 : リミットスイッチが故障して下限で止まらなくなっていました。

処置 : 手動操作用チェーンで正常上昇側に巻取りシャフト取付部のカーテン変形を直して逆巻きについては修理完了です。

正常巻き状態 (正常に巻き取っている状態です)

リミットスイッチの取替えですが、モーター内臓タイプでモーターAssyでの取替えになります。

モーターもかなり古いタイプですので、少々改造が必要ですが代替品での交換が可能です。

今回は、注意して押しボタンで止めると言う事で、交換はしませんでした。

その代わり押しボタンスイッチを押している時だけ動くようにして作業完了になりました。(配線を加工しボタンから指を離すと止まる様にしました)

注意 : シャッターが動いているはずなのに、勝手に止まってしまったという時は必ず押しボタンスイッチの(停)を押しておくと、モーターの焼付き破損などが防げます。

又、補助リミットスイッチ(エマーゼンシスイッチ)が付いていて作動すれば、自動でモーターへの電気供給が止まり、破損を防いでくれます。

シャッター上げても降りてきてしまう、途中で止まらない。

症状 : シャッターを開け上り切ると勝手に降りてきてしまう、途中で止めようとしても下がって来てしまう。

下まで降り切ってからも、まだ下がってシャッターがたわんでしまう。

原因 : シャッターモーターのブレーキが消耗して効かなくなっていました。

処置 : ブレーキの調整で対応できますが、モーター部にも不具合が発生しておりましたので、モーターの取替えで解消しました。

かなり古いモーターでしたので、ブレーキ修理後、その他の故障が起きる可能性が有る為、説明をして交換いたしました。

このタイプのブレーキは最近のシャッターモータには、ほとんど使用されていません。

(最近のモーターは、ディスクブレーキになっています。)

構造 : モーター軸にブレーキドラムが付いており、ブレーキシューで締め付けて回転を止めています。

上昇、下降させる時に、モーターとブレーキに電気が送られてブレーキシューがドラムから離れます。

電気が送られていない時は、ブレーキが効いた状態です。

ドラムブレーキ 締 (通常のブレーキが効いている状態です)

左のブレーキ動作用ソレノイドに電気を送ると、ソレノイドの中心部が下がり、上につながっているシルバーのシーソー型レバーがレバー中心のマイナスネジを支点に半時計方向に少し回転します。

支点の部分がカムになっており、ブレーキシューが左右に開きドラムから離れてブレーキが開放されます。

ドラムブレーキ 放 (わざとレバーを回転させた状態です)

手動でシャッターを降ろす場合は、このレバーを操作すればシャッターカーテンの重みだけで下降します。

調整方法 : 応急的な方法として読んで下さい。

レバー中心のカム部を一旦外し、ブレーキシューが当っている部分をサンダー等で少しづつ削って調整して行きます。

削りすぎると、ソレノイドがフルストロークしても開放しなくなりますので、必ず少しづつ行って下さい。
(0.5ミリ~1ミリ程度づつでしょうか)

これをするだけでブレーキはバッチリ止まる様になります。

補足 : 冬になって寒くなって来ると、上記症状と似たような事が起きます。

上り切った後少し下がって止まる、途中停止ボタンで止めても少し遅れて止まる。

この様な状態は、寒くなってブレーキソレノイドの動きが悪くなり起きます。

修理方法 : ブレーキソレノイドの可動部にCRC等の潤滑材を塗布します、たったこれだけで完治します。

ブレーキソレノイド (指示している所にシュッ・シュッと少し吹いて下さい)

前述の故障に対してはモーターの取替えをお勧めいたしますが、後述の場合はこの修理方法でかなり対応できます。

注意 : ブレーキソレノイドの周囲が焦げた様な状態になっており、中心部の動きが悪い場合は同じソレノイドが手に入れば取替えをして下さい、なければモーター交換をして下さい。





シャッター下降中、物を挟み動かなくなってしまった。

今日の修理紹介は、シャッターが閉まる位置に荷物、自転車、自動車等が置いてあり、その上に降ろしてしまった為シャッターが斜めになり、動かなくなった修理方法を説明させて頂きます。

① 挟んですぐに気が付きシャッターを止めてスイッチでまだ動く場合は、挟み込んだ物が取れるぐらいシャッターを上げて下さい。

障害物が外れたら(ここが重要)一旦下まで降ろし切って下さい、その後上下の作動テストをして問題なければ完了です。

私の経験上では、9割以上この方法で治ります。

最初に下まで降ろす役目ですが、物を挟んだ状態でも停止ボタンを押さない限りモーターは回りつづける為に、巻き取りシャフトにきれいに巻いているシャッターカーテンが、膨らんでしまいます。

その為そのまま上げてしまうと通常より多く上ってしまい、天井又はボックスの中に入り込んでしまいます。

それを防ぐために、膨らんだカーテンを直すと言う意味で下まで降ろします。

② 押しボタンスイッチで動かない、音もしない状態ですが、巻き取りボックスの場合は下に簡単に開けられるふたの様な物が有ると思いますが、これを開けて手動で操作します。

もしも開かない又は小さくてやりにくい場合は、すぐ上の正面ケース板をドライバーなどで外して下さい。

天井内に巻き取っている場合は、天井に点検口が有ると思いますのでそれを開けます。

操作できる状態になったら、モーターに付いている手動操作用のチェーンかハンドルでシャッターを障害物が取れるまで巻き上げます。

東洋シャッター製 手動装置 (モーターの後ろに見えるチェーンを操作します)

このモーターは上げる方の一方向にしかチェーンが動きません、チェーンがここに付いていない場合はハンドルで操作します、モーターにぶら下がっているか、どこか近くに置いてあると思います。

障害物が外れたら、チェーンの近くに有る降下ロープを引っ張ってシャッターを下まで下降させます。
(降下ロープは引っ張っている時だけ降下します。)

降ろす時は、なるべく離れて操作し少しずつゆっくり降ろして下さい、シャッターの下には絶対に入らないで下さい。

中で膨らんでいる部分が急激に落ちたりして危険です、ひどい場合は1メートルぐらい落ちます、最悪は下まで一気に落ちてしまいます。

下まで降りたら、押しボタンスイッチで50センチぐらい上げてから下まで降ろし正常位置で止まる事を確認して下さい。

その後、上昇させて上限正常位置で止まる事を確認した後1~2回動作させて、異常な音もしなければこれで完了です。

万が一押しボタンで動かない場合は、補助リミットスイッチが働き動かないか、制御盤内のサーマルスイッチが働いているか、制御盤内のブレーカー又は爪ヒューズが切れているかだと思います。

補助リミットスイッチは、モーターの向こう側に付いているピアノ線が出た部品です。

ここまでが、簡単に修理できる範囲内です。

これ以上の場合は、ちょっと複雑になり危険ですので専門業者を頼んだ方が良いと思います。

挑戦したい方は、他の修理紹介と重ねてみて下さい、又メール相談も受付けておりますのでお気軽にどうぞ。

その他モーターも写真着けて置きます。

三和シャッター製 手動装置(1) (三和シャッター製 通常の状態です)

三和シャッター製 手動装置(2) (モータの後ろにチェーンホイールを付けて下さ)

近くに置いてあると思います、はめる時にぶら下がっているチェーンも一緒にはめて下さい。

ホイールの下の所に、ワイヤーとリングが見えますがこれが手動降下用で引っ張っている時だけ下降します。

電気で動かすときは必ず外して下さい(これは旧タイプですが、新型はホイールが付いたままで大丈夫な物も有ります。)



シャッター動作中 ギーギー音がする

症状 : 下から50センチぐらいは静かだが、その他の位置では動作中ギーギー、ガリガリ音がしていました。

音の原因 : シャッターカーテンが横方向にずれて受動側ブラケットにこすって音がしていました。

スラットずれ(1) 左がブラケットで右のグチャグチャになったのがカーテンです。

スラットずれ(2) 一番下に下りた状態です、この時はブラケットにこすっていないので音はしません。
カーテンの左端は擦り減って4センチほど短くなっていました。

スラットずれ(3) ブラケットは削れてえぐれてきています。
このまま使用していると、ブラケットが削れ落ちてシャッター自体が脱落してしまいます。

処置 : カーテンを右に寄せ直して擦らない様にしました。
しかしこのまま使っていると又左へカーテンが寄って来ると思われます。

カーテンの左右端部にはずれ止めが加工されていますが、このシャッターは削れて無くなっているので上下している内にカーテンが楽な方向に移動して行きます。

対処方法 : シャッターカーテンの取替えを、お勧めします。

カーテンがずれる原因 : シャッター降下中、左右どちらかの片側に物などが有り挟み込んで斜めになると、カーテンが横ずれを起こし、ずれ止め加工を壊してしまいます。

物を挟んで斜めになった時は、すぐに点検をして不良の場合は修理をした方がシャッター自体の寿命が長く保てます。

すぐに直せばずれ止め加工部も、元通りになる事も有ります。

その時の点検費を抑えると、今後もっと費用がかかる事があるかも知れません。

今までの経験ですが、巻き取りシャフトが脱落してシャッターが動かなくなったと言う事例は沢山有ります。

シャッターの異常音は大変危険ですので、すぐに見てもらって下さい。










シャッターが上ったまま降りない

症状 : シャッターが一番上に上ったままで、通常より上り過ぎていました。

原因 : 通常より上り過ぎていた為、補助リミットスイッチが働き動作不可になっていました。

調査内容 : 手動ブレーキを開放して下げた所、補助リミットスイッチが自動復旧し、動作可能になりました。
再度上に上げた所、通常上限位置で止まらず上り過ぎてしまいました。

念のため下限で止まるか確認した所、正常位置で停止しました。
上限のリミットスイッチが不良と考えられたので結線を外しテスターで確認した所スイッチがOFFしませんでした。
上限のリミット調整をしてみましたが、セットできない為取替えが必要になりました。

構造 : 基本的な動作はシャッターモーターを右回転か左回転をさせる為、押しボタンスイッチと上下限のリミットスイッチで制御しています。

具体例としてモーターを右回転させると上昇すると言う事で説明したいと思います、押しボタンスイッチの上ボタンを押すと制御盤内のリレーがONしてモーターを右回転させます、上に上りきった所で上限リミットスイッチがOFFしてリレーがOFFします、その為モーターも停止します。

制御盤内に右回転用と左回転用のリレーが付いています。

補助リミットスイッチですが、これが動作すると電動では動かなくなります、回路で説明しますともっとも多い使い方は、上下限リミットスイッチに電気を流さない様にして上下とも切れている状態にします。

もう一つは押しボタンスイッチに電気を流さないようにして、ボタン操作を無効にする方法です。

後一つはシャッターに入ってくる元電源を切ってしまう方法です。

色々な方法が有りますが、どれをとっても電動では動かなくなるので、手動操作をして補助リミットスイッチを復旧させなければなりません。

応急的な使用方法ですが、上下ともリミットスイッチが壊れた時は少し手前で押しボタンの停止ボタンでストップさせて下さい。

開いても勝手に降りてきてしまう

症状 : 閉まっている状態から上ボタンを押して上がりきると勝手に下まで降りてきてしまう、途中停止ボタンを押すと一時的に止まるが停ボタンを離すとまた降りてきてしまう。

原因 : 押しボタンスイッチの下ボタンが押した状態のままになっていました。

処置 : 下ボタンを指で押してみたら戻ってきましたこれで動作としては正常に戻りました、2~3度押してみると同じような状態になったのでボタンの可動部にKURE 5-56(CRC)を少量(1~2滴)塗布して何度かテストしてみましたが良好でした。(できればスイッチの取替えをお勧めします、もちろん専門家に頼んで下さい)

注意 : この状態は上のボタンでも起きることがあります(シャッターを閉めても勝手に上がってしまう)押しボタンの出入りを良く観察して見て下さい。
ボタンに異常が無ければこのボタンにつながっている電線に異常が出ているかもしれません、もしリモコンがあればそちらも可能性はありますこの場合は専門家に見てもらって下さい。
押しボタンスイッチ
上下の白いスイッチの周りに油を塗布して下さい、この様にスイッチを外す必要はありません、電気が流れているので絶対外さないで下さい。

上がりきらない、下がりすぎてたわんでしまう

症状 : シャッターの上限停止位置が徐々に下がってきた、下限停止位置が下面に着いても止まらずたわんでしまう。シャッターを動かすと途中でガタンとすごい音がする、ひどいとシャッターが止まってしまう。

原因 : シャッターの巻き取りシャフト側チェーンホイールにガタが出てチェーンの歯飛びが起きていました。

処置 : チェーンホイール一体型ブラケットを取り替へ上下シャッター停止位置(リミット)調整をして改善されました。

構造 : 電動シャッターはモーターと巻き取りシャフトをローラーチェーンでつないで駆動させています(自転車に似ています)巻き取りシャッフト側のチェーンホイールの軸にガタが出るとチェーンに緩みが出て歯飛びを起こす様になります、モーター側にシャッターの上下限を決めるリミットスイッチが付いている為止まる位置が下がって来ます、ひどくなればチェーンが外れてシャッターが落下することも考えられます。最新式のシャッターにはこの様な状態になっても落下しないように落下防止装置が着いている物もあります。

注意 : モーター側にリミットが着いていない物もあります(私の知る所ではかなり古いシャッターでしか見たことがありません30~40年以上前の物です。もし有ったらすみません)
チェーンが伸びて歯飛びを起こすこともありますので、この様な症状が出たらすぐに専門家に見てもらって下さい。

キーキー 音がする。

症状 : 開ける時下から半分ぐらいまで、閉める時半分から下まで、下の方が音が大きく上の方はほとんど音はしない。

原因 : ガイドレール側面とスラットがすれる音でした。

処置 : ガイドレール側面上の方にグリススプレーを塗布して音は出なくなりました。

構造 : シャッターはガイドレールを中心に内側か外側に巻き取っています(トイレットペーパーのような物です)その為巻き取り側のレール側面にスラットが擦って行きます、シャッターが下の方で音が大きいのは巻き取り径の太さによる物です、下の方はシャフトに巻きつけ初めなのでシャフトからレールまでの距離が遠くなります、上の方はシャフトにスラットが数回巻き付いていますのでレールまでの距離が近くなります。(トイレットペーパーが新品の時と無くなりかけている時の太さの差と一緒です)シャフトとレールの距離は一定ですのでスラットが下の方で擦る力が大きくなります。シャッターが新しい時は全体に塗装が付いていますので塗膜が音止めの役目をしていますがどんどん擦れていくにつれて塗装が剥げ錆が出てきて音が出るようになります、レールの内側を見て錆びている様ならそこに油を塗ってみてください。
ここまでして解消しなければ他の原因が考えられます。
シャッター位置下限上に見えるのがシャフトです
シャッター位置下限
シャッター位置上限シャフトにスラットが何回か巻き付いている状態です
シャッター位置上限
レール上部写真向かって左側アールの部分に擦っていきます
レール上部