fc2ブログ
>

200V制御回路の説明

今回はシャッター制御部の説明をさせて頂きたいと思います

先日ある依頼を受け制御回路全体の説明をする工事を行いました

お客様がブレーカーと電磁開閉器を購入され結線をした所、上手く動作しないと言うご依頼でした

シャッターを上げ下げ出来る様にするのに最低必要部品は

モーター(開閉機)、押しボタンスイッチ、ブレーカー、電磁開閉機2個(正逆回転用)です

続いて上限、下限停止を行う場合はリミットスイッチが必要です

緊急停止用にモーター発熱時のサーマルスイッチ

シャッターオーバーラン用にエマージェンシスイッチが必要になります

仮動作させるにはモーター線に200V一次電源を直接つなげば動作します
正逆回転を変えるには3本線の内2本だけ入替えます
モーターにブレーキ線がある場合RSTの内2本につなぎます
例 R+U+B、S+V、T+W+B

注意 ブレーキの種類によっては整流器が必要な物も有りますので確認して下さい

「回路図を参照してみて下さい」

シャッター制御盤回路図

シャッター制御回路には色々な方法が有ります、全てがこの回路では有りません。

一番良く使われている一般的な回路ですので、参考にして下さい。

ご質問等あればお気軽にお問合せして下さい

文化シャッター製 MS-NS型制御盤

文化シャッター様製のシャッター制御盤の紹介をしたいと思います。

モーター型式(EGR、EGS)に使っている、制御盤(タイプ MS-NS)です。

文化 MS-NS制御盤 蓋 文化 MS-NS制御盤 全体 文化 MS-NS制御盤 内部 文化 MS-NS制御盤 回路図

この制御盤は、マグネットスイッチ上下と端子台が付いたシンプルな物です。

モーターへの結線はコネクタ式になっており、とても簡単に取り付けが可能です。

他のモーターへの接続はコネクタを切断して結線します。

内部回路については、前回紹介した「シャッター電気回路図」とほぼ同じです、メーカーによって端子の配列や電線色の使い方が違っています。

簡単に説明しますと、電源R、S、TからRが押しボタンに、SがモーターのVへ直接入り、Tがリミットに入ります。

R(押しボタン)とT(リミット)でマグネットスイッチを作動させてモーターへ電源を送ります。

何らかの不具合でマグネットが作動しなくなった時、写真3枚目のマグネットスイッチ中心部にボタンが有りますので、それを押すと強制的にモーターに電源が送られます。

応急時の最終手段として使用して下さい、押し続けるとシャッターが止まらず他が破損します。

上昇=OM(オープンマグネット)、下降=CM(クローズマグネット)





三和シャッター製 障害物感知装置 結線図

三和シャッター様製の、障害物感知装置の結線図を紹介したいと思います。

「HLA-1B」と「HL2-100/200」の2種類を順番に説明します。

HLA-1B : 旧型だと思います。

HLA-1B 障害物感知装置

シャッターカーテンの一番下の部分に、座板スイッチが有り、シャッター降下中に物を挟み込むとスイッチがONします。

スイッチにつながっている、座板送信機「LT-1B」上部の黒い部分が赤く発光します。(単4 アルカリ乾電池 4本)

発光した光を、シャッター巻取り口に付いている受光部「LA-85B」が受取ります。

受光部が電気信号として、受信機「LR-100/200B」に送ります。

受信機が物を挟んだ信号を受取ると、シャッターを停止させ、その後少し上昇して止まります。

HL2-100/200B ; 現行モデルです、上記製品とは通常動作は同じです、結線方法が変更になりました。

HL2-100/200B 障害物感知装置

座板送信機の電池が、リチウム電池「CR123A」2本になりました。

部品構成 : 受信機「LR-100D、LR-200D」100は電圧100ボルト用、200は200ボルト用です。
送信機「LT-2」、受光部「LA-2」です。



感知器連動 防火、防煙シャッター(防火戸) 回路図

防火、防煙シャッター(防火戸)等の回路、結線について紹介したいと思います。

感知器連動防火シャッター 回路図

感知器で火災を感知すると、連動制御盤から直流24ボルトD+、D-が出力されます。

自動閉鎖装置のソレノイドが動作して、開閉機のブレーキを開放させます。(防火戸の場合ドアを止めているキャッチを開放させます)

この時自動閉鎖装置の中のスイッチが押されて、D+のソレノイドに流れるスイッチがOFFしDAに流れる側のスイッチがONします、通常DAは動作確認信号として使われます。

もう一つ、無電圧の作動時ONになるスイッチが有ります、これは自由に使って頂いて結構です。

移報接点ですが、遠く離れた場所で動作したか確認する為の無電圧接点です。

連動制御盤内にバッテリーが入っていますが、火災が起きた時停電になってもバッテリーで動作させる為に付いています。

注意 : バッテリーには使用期限が有りますので定期的に交換が必要になります(3年~5年程です)
今までの経験上、20年~30年と交換してないバッテリーを良く見かけます。

構造、作動のリンク先です。 防火、防煙シャッター 構造、作動

東洋シャッター製 障害物感知装置 結線図

東洋シャッター様製の、障害物感知装置の結線図を紹介したいと思います。

Aタイプ、Bタイプと2種類有りますので順番に説明して行きます。

Aタイプ : 旧型だと思います。

TLA-1A 障害物感知装置

シャッターカーテンの一番下の部分に座板スイッチが有ります、シャッターが降りてきた時、物を挟むとスイッチがONします。

次に座板送信機の上に黒い部分が有り、赤色のランプが発光します。(単4アルカリ乾電池4本使用)

その光を、シャッター巻取り部に付いている受光部で受け取り、制御盤にて感知します。

シャッターの動作は、停止させた後、少し上昇させて停止します。

メンテナンス : 座板送信機の電池が切れると、動作がおかしくなります。

① シャッターを閉めた時、通常より下がり過ぎる。(カーテンが少したわんでいる)

② この状態から、開ける時、押しボタンスイッチを押している時だけ動く。(押切り状態)

③ 上がり切ったら、閉ボタンを押しても降りてこない。

上記症状は、障害物感知装置の制御盤が、電池切れエラーを起こした時に起きる症状です。

上り切ってしまったら、モータに付いている手動閉鎖用のレバーを動かして、電池交換し易い位置まで降ろします。

電池を取替えた後、座板スイッチを下から押し上げ、送信機のランプが点灯すればエラーが復旧します。(ランプを受光部で受け取り、制御盤で認識すると復旧)

Bタイプ : 現行モデルです。

TLA-1B 障害物感知装置

旧モデルと通常動作は同じですが、電池切れの時が少し違いますので、そこの説明だけに省略致します。

メンテナンス③の所ですが、新型は押切にて降下しますので手動操作で降ろすことは有りません。

変えやすい位置まで降ろして、電池交換をした後座板スイッチを押し上げて下さい。

交換要領リンク先 (座板送信機電池交換

注意 : 電池交換する所にディップスイッチが有りますが、動かさないで下さい。(障害物感知しなくなります)



東洋シャッター製 制御盤

東洋シャッター様製の、F6,F10,F36型モーター用制御盤の紹介をしたいと思います。

F型用 制御盤 (回路図です)

以前紹介した、リンク先(シャッター電気回路)を基本として、違う所を説明したいと思います。

リミットスイッチ用のL3(共通線)が制御盤から取り出すのではなく、モーター内のV相からTHR(サーマルスイッチ)を通り、リミットスイッチのL3(共通線)につなぎます。

リミットの共通線の取出しが違うだけで、その他は同じです。

L3が有る制御盤でも、ここを使わずモーターから出ている線を使用すれば動きます。

応急裏技 : モーターのTHR(サーマルスイッチ)が壊れて通電しない場合は、制御盤のL3を使用すれば、応急的に動かすことが出来ます。

ナイフスイッチのすぐ下に、NEL(ネオンランプ)が有ります、これが点灯していなければ電源が着ていない状態です。

次に、高頻度型モーターにも対応する制御盤の回路図を紹介しますが、リンク先(シャッター電気回路)と全く一緒ですので、写真だけ付けておきます。

東洋シャッター 高頻度 制御盤 (高頻度モーター用)

制御回路は一緒ですが、モーターの端子でショートバーを付ける所が違いますが基本は全く同じです。



三和シャッター SGタイプ 制御盤

今回は、三和シャッター様製の制御回路について紹介したいと思います。

重量シャッターの中でもっとも良く見るタイプ(SGタイプです)今回のモーターはSG75ですがSG40についても全く同じです。

三和シャッター SG75 (SG75モーターです)

モーターの上に付いている部品で右側の白色のプラスチック製がリミットスイッチ、左側のグレーの箱が制御盤本体、その左側に付いているカバー内に接続端子が有ります。

SGモーター リミット(1) (リミットスイッチです)

リミットスイッチの回路は、シャッター上限、下限でオフするb接スイッチが2個付いていて、レバーで任意の位置設定ができます。

次に制御盤ですが、前回紹介(シャッター電気回路)した基本回路の補足説明をします。

三和シャッター SGタイプ 制御回路図 (制御回路図です)

違いは開、閉各々リレーが有りますが、どちらか作動中にもう一方が動作しない様に対策をしてあります、その制御を前回紹介は押しボタン側で行っており、今回はリミットスイッチ側で行っています。

LY-U(開)動作中はL4(下限リミットスイッチ)に電気が流れず、閉ボタンを押してもLY-Dは動作しません。

LY-D(閉)動作中はL3(上限リミットスイッチ)に電気が流れず、開ボタンを押してもLY-Uは動作しません。

押しボタン側のB2(開)とB4(閉)は直接リレーのコイル部に入っています。

逆相防止リレー(APR)ですが、電源を入れると常にON状態を維持します、これが動かないとシャッターは動きません、(停電後、動かない)こちらで紹介しておりますのでご参考にして下さい。

続いて接続端子ですが、このモーターは電源と押しボタンスイッチそれにエマーゼンシースイッチをつなぐだけです。

三和シャッター SGタイプ 接続端子 (接続端子と結線図です)

左から電源3本R・S・Tです、逆相防止リレー付ですのでシャッターが動かない時はRとTを入れ替えます。

エマーゼンシースイッチは端子のB1と押しボタンスイッチのB1の間に直列接続します。

前回紹介回路はリミット3線タイプ、今回は4線タイプです、その他のシャッターもこの違いで見分け参考にして頂ければと思います。










押しボタンスイッチを増やす方法

今日は、押しボタンスイッチを複数取付ける、結線を紹介したいと思います。

増やす目的としては、シャッターの内外に1個づつと、家の中に1個の様に用途に応じて使い分ける為です。

結線方法ですが、今付いているボタンと一緒の結線をしては、シャッターが上下はしますが、停止ボタンを押しても止まらなくなってしまいます。

2種類の結線を紹介しますので、お役立てください。

押しボタン追加結線


タイプの結線は、問題有りません。

タイプではスイッチの停止ボタンを押していても、スイッチの上下が押している時だけ動いてしまう。

又、スイッチの停止ボタンを押している時は、は何も動きませんがだけ押している時だけ動いてしまう、と言うことが有ります。

しかしこの様な操作は、この回路をわかっていて、わざとやらない限り、有り得ません・・・?

ボタンですが 上昇、下降は(a接点)、停止は(b接点)です。

補足ですが、B1、2,3,4はメーカによって違いますので制御盤を確認して下さい。

わからない場合は、相談して下さい。






押しボタンスイッチ1個で、複数台同時に動作させたい

押しボタンスイッチ1個で、数台のシャッターを同時に動かす方法を、紹介したいと思います。

一斉操作スイッチ回路図(タイプ①) 拡大して見て下さい。


左側が通常の押しボタンスイッチです、1台目はこのボタンに普通に結線して、2台目以降は右のリレーを介して結線をして下さい。

リレーの取り付け場所は1台目に付けてa接点を使用し各シャッターに分配しても良いですし、押しボタンスイッチから各シャッターに電線を配線して1台づつにリレーを付けても良いです。

最初の方法はリレーの接点の数だけシャッターを動かすことが出来ます。

この方法でシャッターを一気に動かす時は十分に注意をして下さい。

その他にも色々な方法が有りますので、順次紹介していきたいと思います。

シャッター電気回路図

制御盤 200V

シャッターモーターの電気回路図を紹介したいと思います。
すべてのシャッターがこの回路ではありませんが、基本的な動作をこの回路図で説明したいと思います。

まず左上が電源です、R,S,Tの200ボルトです。

Rの1本がすぐ下のAPRに入り黄色の線でヒューズを通り押しボタンのB1に入り上昇スイッチB3、下降スイッチB4のどちらかを押してB3の場合MCDのb接(黒塗りの接点)を通りMCUのA1に入ります、B4の場合はMCUのb接を通りMCDのA1に入ります。
押しボタンスイッチのB2はMCU、MCDの自己保持に使われます、シャッターの動きで説明しますと、上、下のボタンを1回ポンと押すだけで動きつずける動作です。
B2の線を外しておけばボタンを押している時だけしか動かなくする事もできます。
シャッターを止める操作はB2への電気供給を止めて自己保持をしなくしてシャッターを停止します。

Rの2本目はB3を押した時MCUの左のa接を通りM(モーター)のUとBM(ブレーキ)へ、B4を押した時はMCDの左a接を通りモーターのWとブレーキへ電気が流れます。

Sの1本はすぐ下のAPRに入ります、もう1本はモーターのVへ電気が流れます。

Tの1本はすぐ下のAPRに入ります、もう1本は制御盤のL3からP-P(モーター内のTHP、モーターが加熱した時にOFFします)を通り、ES(補助リミットスイッチ)を通りリミットスイッチの共通へ入りLSU(上限でOFF)、LSD(下限でOFF)を通りL1からMCUのA2へ、L2からMCDのA2へ入り、それぞれのコイルに通電してa接がON、b接がOFFします。
もう1本はB3を押した時MCUの左から2個目のa接を通りモーターのWとブレーキへ、B4を押した時MCDの左から2個目のa接を通りモーターのUとブレーキへ電気が流れます。

MCUとMCDのb接ですが、どちらかが動作している時にもう片方が動かないようにしています。
(例 : 上昇中押しボタンの下を押しても動かない様に、シャッターが停止中に押しボタンの上と下を同時に押すと、制御盤が破損しますので絶対押さないで下さい。)

右のほうにMCTと有りますがこれはカウンターです下限以外で押しボタンの下を押すと1カウントします。

この紹介はほんの一例です、他にも色々制御方法が有りますが基本的な動作はほとんど同じです。