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シャッターが下がらない 「障害物感知 光電管センサー 取替」

修理依頼事項

電動シャッターで上がるが下がらない、下げる時は手動降下装置で下げている。

不具合確認、調査

どの位置からでも下がる方向は動きません
上がる方向は全く問題なく動作します
途中停止ボタンも問題ありません

下降側の回路電圧の測定
押しボタン回路、リミット回路「リミットスイッチまで」電圧OKです
制御盤の下限リミット端子に入力有りません
リミットスイッチ~制御盤までの配線チェック
すると何やら途中に繋ぎ込みが有りました
その電線を確認すると光電管センサーが設置されていました
「シャッター降下中のみシャッターの下(光電管の光軸)を遮ると下限リミット回路がオープンとなりシャッターが停止します」

光電管センサーの調査
電源は来ている為、光軸の狂いと判断して位置調整してみましたが全く合いません
交換前左 交換前右
灯受光部と反射板です「反射型光電管」

反射板を取り外して近づけて確認すると問題なく動作します
シャッターの幅がおよそ6M程ですので光が上手く届かないのかもしれません
この事からセンサーの端子で応急短絡させ交換するまで動作する様にしました
「シャッター下降時は十分気を付けて操作する事が大事です」

部品交換
新しい物は反射型をやめて透過型にする事にしました
取外し左 取外し右 取外し部品 取外し部品型番
取り外した状態です
受光器取替完了 受光器 投光器取付 投光器
新品取付
受光器側は今までの電線管が有るのでそれを使って配線しました
投光器側は今まで反射板で電源が要らなかったので新しく電線管の新設をしました

結線が終わり作動確認です
受光部表示灯(無感知) 受光器のランプ 投光器表示灯 投光器のランプ
受光器のランプ 緑が電源、赤が非検知時
投光器のランプ 緑の電源のみ
受光部表示灯(感知)
受光器のランプ 手で遮った状態「検知時」赤ランプが消灯

センサー自体の動作はOKなので、実際シャッターを動作させてみます
降りる方向も問題なく動作します
光電管の光軸を遮ると下降中は停止、上昇中は止まらず上がり続けます
これで全て正常に戻りました

結果
目視では問題ありませんでした、推測ですが投光側の窓の汚れキズなどで照射能力が低下した
又は反射板の汚れキズで乱反射を起こしてしまう等が考えられます

同じ様な故障
雨粒等で乱反射する
雪が積もり光軸が遮られてしまう
この様な故障も経験した事が有ります

光電管センサーが付いていて下がらなくなったら、まずセンサーをきれいに拭いてみると治る場合が有ります 

挟まれ防止用 光電管センサー取替

今回の不具合症状はシャッターが上ったまま降りてこないと言うものでした

色々原因が考えられますが、このシャッターには挟まれ防止用で光電管センサーが付いていましたので
まず最初に疑いました、と言うのは以前同じ症状の修理経験が有ったからです(ピンポン正解です)

この回路はリミットスイッチの下限側に接点を割り込ませている物で、下降のみ光電管センサーでON⇔OFFさせてシャッターを停止させます。

この事から割り込ませてある電線を一旦外してリミット線だけにして降りるか確認しました
この状態で下降しましたので光電管センサー不良と判断しました。

部品を揃えて交換する事になりましたので、簡単に説明致します

シャッターの電源を切り光電管センサーを取り外します
光電管センサー(投光側)取替前① 光電管センサー(投光側)取替前② 光電管センサー(投光側)部品

こちらは投光側ですので電源のみのつなぎ込みです
赤色と青色の2本線に電源をつないで完了です
ACは24V~240V DCは12V~240Vまでのフリー電源です、今回はAC100Vでした

元に戻して完了です
光電管センサー(投光側)取付① 光電管センサー(投光側)取替完了

続いて受光側の取替です
赤、青の電源線と白、黒、灰の接点線が出ていますが今回は白と黒を使い下限リミット線に割り込ませます

回路図と出来上がり
光電管センサー回路図 光電管センサー(受光側)取替完了① 光電管センサー(受光側)取替完了② 光電管センサーリミット結線

カメラで光軸を遮っていますのでランプが付いていませんが、途中に何も無ければ緑のランプ(電源)と赤のランプ(感知)が点灯しています
途中に物が有り赤ランプが消灯するとシャッターは降りません、下降動作中は停止します

今回のシャッターは三和シャッター様製ですがセンサーは汎用品ですのでほとんどのシャッターに取付ける事が可能です

20年以上経ってるシャッターは障害物感知装置が付いていない物がほとんどですのでこの方法で安全面を強化する事も可能です








三和製 LT-1B 電池切れ

三和シャッター様製の、障害物感知装置の電池切れ症状を紹介したいと思います。

座板送信機(LT-1B)、受信機(LA-85B)になります。

HLA-1B 送受信機

座板送信機の電池切れエラーが起きるのは、シャッターを1番下に下げた時送信機が発光せず受信機で受取らない時に起きます。

LT-1B (正常時は上の黒い部分が発光します)

LA-85B(1) LA-85B(2) (正常受信すると赤ランプが2秒間点灯します)

シャッターを1番下に降ろした時受信しないと、ランプが点滅してブザーが鳴ります。

これでエラー状態が継続されますので、まず送信機の電池を交換します。

LT-1B 電池 (フタを外した状態です)

単4アルカリ電池4本を、新しい物に交換します。交換後座板スイッチを押し上げて送信機を発光させます、これでエラーが復旧します。

HLA-1B ラベル(1)  HLA-1B ラベル(2) (注意書きラベルです)

電池が切れた状態で使用を続けると、物を挟んだ時シャッターが破損する恐れが有ります。

電池が古くなると液漏れを起こし、送信機自体が壊れてしまいます。

電池交換しても直らない時は、送信機又は受信機等の不具合が考えられますその時はご相談下さい。




東洋シャッター製 座板スイッチ電池取替(スイッチを押している時しか動かない)

症状 : 東洋シャッター様製の電動シャッターが突然、押しボタンを押している時にしか動かなくなってしまった。(指を離すと止まってしまう)

原因 : 座板スイッチ送信機の電池が無くなっていました。

構造 : このシャッターは挟まれ防止装置(障害物感知装置/東洋シャッター製)付きで、シャッターカーテン下部(座板)にスイッチが付いており、物を挟むと止まって少し上昇するタイプでした。

通常動作 : シャッターカーテンが土間に着くと座板スイッチがONして送信機の黒い部分が赤く発光しシャッターが停止します。

この発行機の電池が無くなると、土間に着いたとき赤く発光せず少しカーテンがたわんで異常停止します、この時制御盤より数秒間(ピーーーー)と鳴っています。

こうなると押しボタンスイッチを押している時だけしか動かなくなります、電池切れで物を挟み込んだ時に止まらない為わざとこの様な操作状態にしています。

電池交換と復旧操作ですが写真と共に説明したいと思います。

まず、交換しやすい位置までシャッターを動かして下さい。

DSCF0108.jpg (土間に着いた状態以外で、発行機を外す必要は有りません)

座板送信機電池 (アルカリ電池が4本入っています)

マイナスドライバーかコインなどで蓋を開け、必ず4本とも新品に交換して下さい。(向きを間違えない様に、直列です)

この時の注意事項ですが、小さなスイッチが2個付いています、絶対触らないで下さい。

電池を交換したら、座板スイッチを下から持ち上げ(スイッチがON状態)発行機のランプが赤く光り、上に付いている受光機で光を受け取ると、復旧完了です。

DSCF0107.jpg (ランプが点いた状態です)

電池を交換しただけでは、治りませんので必ず発光させて下さい。

電池を換えても治らない時は、受光部やその他部品の不良が考えられます。

わからない時は、連絡下さい。 (無料相談を受付けております)

障害物感知システムへ改造工事

今回は電動シャッターの障害物感知システムへの改造工事について案内いたします。

新規取付部品 : 障害物感知システム用制御盤、座板送信機、受光部
   取替部品 : 座板スイッチ

まず今付いている座板を全体がスイッチになったタイプに取替えます

     DSCF0104.jpg  ⇒  DSCF0110.jpg
        通常の座板             座板スイッチ 

座板送信機と受光機の取付

     DSCF0102.jpg  ⇒  DSCF0108.jpg
        取付部品               取付後

モーター制御盤に障害物感知用制御盤をつなぎ込みます

     DSCF0100.jpg

障害物を挟んでない状態と挟んだ時の座板スイッチの違いです

     DSCF0108.jpg  ⇒  DSCF0107.jpg
物を挟むと下の部分が上に上がりスイッチがオンします
座板送信機の黒い部分が赤く発行します
シャッターボックス下面に着いた受光部で光を受けます
障害物感知用制御盤でモーターを一旦停止させ物が移動できるように少しシャッターが上昇して停止します
その後はスイッチ操作をするまで停止したままです

これで物を挟んでシャッターが壊れることは無くなります。

注意 : 古いシャッターは部品の交換が伴う可能性が有りますのでご相談下さい。
      特にシャッター下限位置セット用リミットスイッチを再調整する為この時に壊れる恐れが有ります、リミットスイッチだけ交換できるタイプとモーター、モーター取付台共に取替えが必要になる場合が有ります。