fc2ブログ
id="cat1">

シャッター下降中、物を挟み動かなくなってしまった。

今日の修理紹介は、シャッターが閉まる位置に荷物、自転車、自動車等が置いてあり、その上に降ろしてしまった為シャッターが斜めになり、動かなくなった修理方法を説明させて頂きます。

① 挟んですぐに気が付きシャッターを止めてスイッチでまだ動く場合は、挟み込んだ物が取れるぐらいシャッターを上げて下さい。

障害物が外れたら(ここが重要)一旦下まで降ろし切って下さい、その後上下の作動テストをして問題なければ完了です。

私の経験上では、9割以上この方法で治ります。

最初に下まで降ろす役目ですが、物を挟んだ状態でも停止ボタンを押さない限りモーターは回りつづける為に、巻き取りシャフトにきれいに巻いているシャッターカーテンが、膨らんでしまいます。

その為そのまま上げてしまうと通常より多く上ってしまい、天井又はボックスの中に入り込んでしまいます。

それを防ぐために、膨らんだカーテンを直すと言う意味で下まで降ろします。

② 押しボタンスイッチで動かない、音もしない状態ですが、巻き取りボックスの場合は下に簡単に開けられるふたの様な物が有ると思いますが、これを開けて手動で操作します。

もしも開かない又は小さくてやりにくい場合は、すぐ上の正面ケース板をドライバーなどで外して下さい。

天井内に巻き取っている場合は、天井に点検口が有ると思いますのでそれを開けます。

操作できる状態になったら、モーターに付いている手動操作用のチェーンかハンドルでシャッターを障害物が取れるまで巻き上げます。

東洋シャッター製 手動装置 (モーターの後ろに見えるチェーンを操作します)

このモーターは上げる方の一方向にしかチェーンが動きません、チェーンがここに付いていない場合はハンドルで操作します、モーターにぶら下がっているか、どこか近くに置いてあると思います。

障害物が外れたら、チェーンの近くに有る降下ロープを引っ張ってシャッターを下まで下降させます。
(降下ロープは引っ張っている時だけ降下します。)

降ろす時は、なるべく離れて操作し少しずつゆっくり降ろして下さい、シャッターの下には絶対に入らないで下さい。

中で膨らんでいる部分が急激に落ちたりして危険です、ひどい場合は1メートルぐらい落ちます、最悪は下まで一気に落ちてしまいます。

下まで降りたら、押しボタンスイッチで50センチぐらい上げてから下まで降ろし正常位置で止まる事を確認して下さい。

その後、上昇させて上限正常位置で止まる事を確認した後1~2回動作させて、異常な音もしなければこれで完了です。

万が一押しボタンで動かない場合は、補助リミットスイッチが働き動かないか、制御盤内のサーマルスイッチが働いているか、制御盤内のブレーカー又は爪ヒューズが切れているかだと思います。

補助リミットスイッチは、モーターの向こう側に付いているピアノ線が出た部品です。

ここまでが、簡単に修理できる範囲内です。

これ以上の場合は、ちょっと複雑になり危険ですので専門業者を頼んだ方が良いと思います。

挑戦したい方は、他の修理紹介と重ねてみて下さい、又メール相談も受付けておりますのでお気軽にどうぞ。

その他モーターも写真着けて置きます。

三和シャッター製 手動装置(1) (三和シャッター製 通常の状態です)

三和シャッター製 手動装置(2) (モータの後ろにチェーンホイールを付けて下さ)

近くに置いてあると思います、はめる時にぶら下がっているチェーンも一緒にはめて下さい。

ホイールの下の所に、ワイヤーとリングが見えますがこれが手動降下用で引っ張っている時だけ下降します。

電気で動かすときは必ず外して下さい(これは旧タイプですが、新型はホイールが付いたままで大丈夫な物も有ります。)